3話
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その日の夜、お兄ちゃんは織田さんに連絡を入れていて
「茉白も来るかい?」
「行く」
何時もの酒場に行く道をお兄ちゃんと織田さんと一緒に歩いていると
「夜はいい。マフィアの時間だ」
「これから何処に行くんだ?」
「ある人に会いにね」
「ある人?」
「あぁ。それにしても災難だったね織田作。敵のボスに会うなり熱烈な求愛を受けるなんて。これは週末には結婚式だね」
「何それ!」
織田さんが結婚するなんて信じたくないっ
「求愛は受けていない。結婚もしない」
「そうなの?」
「あぁ。ただ」
ただ?
「ただ、戦争のために戦争をするなんて変な奴等だ」
「?」
首をかしげていると
「死に値する場所を探すために、戦場を求めるなど変な奴らだ」
「そうなんだ」
「あぁ」
「そうかい?可愛い話じゃないか。死に方に一工夫凝らしたいだなんて。私にはない発想だよ
けど、織田作に言い放った捨て台詞は買えないね。戦略を変えてくるかもしれない」
「そんな…」
其れじゃまるで、織田さんが1人狙われてしまうみたいな
「織田作の周囲を部下に警戒させよう」
「お兄ちゃん、この抗争は一体いつまで続くの?」
「ミミックの兵士は兎も角、指揮官の異能が厄介だね。奇襲が効かない。となると、内部の情報が必要だ。心当たりはあるかい?」
心当たり…それはきっと
「安吾君しかいない」
「安吾は何年もマフィアとミミックの二重
「私も同意見だね」
「安吾君を探し出す方法はないのかな」
「ある」
「あるの?」
「あるのか」
「正確に言えば探し出す必要すらない。向こうから待ってくれている。さあ着いた」
そう着いた先はいつもの酒場で
「ここか」
「他にあるかい?」
薄暗い階段をお兄ちゃんと織田さんと一緒におりていくと
かすかな話声。煙草の煙が白波のように足元で渦巻いていて、階段は一段降りるたびにギシギシと年季の入った心地いい音を立てていた
その中に入ると
「やあ、どうも。お先にやってますよ」
そう言った安吾君はいつもと同じ席で同じお酒を飲んでいて
織田さんが指を掲げるとマスターは頷き、お兄ちゃんと一緒に安吾君の撮名rに座っていた
お兄ちゃんと織田さんの前にはお酒が置かれ、あたしの前にはいつものジュースが置かれていた
「連絡くらいくれても良かったんじゃないか」
「尾行を巻くのに苦労しましてね。此方にも面倒が沢山あって、自由に話すことが出来なかったんです。しかし、今日は尾行も盗聴器もありません。今日は大丈夫です。心行くまで飲めますよ。それで?どうしてここが分かったんです?」
そう言った安吾君の言葉にニヤリと笑ったのはお兄ちゃんで