3話
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そう言ったお兄ちゃん
「織田作之助。その男なら私も訊いています」
「織田さんが?」
「あぁ動いているよ。安吾の捜索でね」
「安吾君の?」
「あぁ」
まだ、安吾君の捜索してるんだ。もう見つかったと思っていた
「何か関係が?」
「後で話してあげるよ」
そう言ったお兄ちゃんに
「お言葉ですが太宰さん。あの男が先日事務所の裏手で履き掃除をしていたのを見ました」
「そうなの!?」
「はい」
「早く教えて欲し…」
「茉白。織田作に会いたかったのも織田作で目の保養をしたかったのも分からなくも無いけれど、部下の前でその言葉は私は聞きたくないのだよ」
ちぇ…っ
「マフィアの中にあって人を殺す度胸のない男。とても太宰さんと釣り合う男には見えません。今回の敵と渡り合えるような人物とも…」
「本気で言ってます?」
「私と織田作が
そう言ったあたしとお兄ちゃんの言葉に
「はい…」
と答えた黒服の部下の人たちは頷いている人たちもいて
「莫迦ですね。貴方方は」
「え?」
「あのねぇキミたちの間違いがあるんだよ」
「間違い?」
「君たちの為に忠告しておくけど織田作は怒らせない方がいいよ絶対にね。もし織田作が心の底から怒ったならこの部屋にいる全員、銃を抜く間もなく殺されるよ。それと、私と釣り合う釣り合わないに度胸は関係ない。
本気の織田作はどんなマフィアよりも恐ろしい。芥川君、君なんか100年たっても織田作には勝てないよ」
「莫迦な…あり得ない!太宰さん、貴方は僕を…」
「そして3つ目だ。織田作は茉白が唯一このポートマフィアで
「はい!?」
「中也さんではないのですか」
「茉白さんがですか」
「尾崎幹部でもないのか」
「そして、茉白の面倒をよく見てくれているのも織田作だ。茉白の事を理解しているからこそ、茉白が安心して織田作の所に入れるのだから」
「莫迦な…」
「姐さんや中也にも訊いてみるといいよ。同じ返答が帰って来る」
「「分かんないかもしれないよ?紅葉様はお兄ちゃんって言いそうだけれど中也君はきっと首領やお爺ちゃんのことを言うかもしれないじゃない」
「それはないね。茉白と織田作を合わせたのは龍頭抗争の後だ。其れ迄殻に閉じこもっていた茉白を心配していたのもまた織田作だけれどね」
「そっか」
「さあ、仕事に取り掛かるよ。敵も面倒だけれど早く抗争を片付けないと、異能特務課が火消しに出張ってきて更に厄介なことになる」
そう言ったお兄ちゃんの言葉にチィと舌打ちをしているのをあたしが聞き逃すはずがなかったのだが芥川君と関わるのが面倒なあたしにとってその舌打ちですらどうでも良かった