3話
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お兄ちゃんが織田さんに安吾君の捜索を頼んでからというものの
お兄ちゃんはミミックの情報を収集し忙しく飛び回っているのと同氏に織田さんは安吾君の捜索にさまよっているようだ
一方のあたしはお兄ちゃんに頼まれていた電子暗証錠の世紀での番号での解除の流出を調べ終わろうとしていた
「茉白。織田作がいつもの洋食店に行っているらしいんだ。来るかい?」
「ううん。行かない」
「珍しいね」
「お兄ちゃんに頼まれている例の仕事がもう一寸で終わるから」
「そうかい。では頼みがあるのだけれど」
頼み事?
「これを読んでいおいて」
そう渡されたのは敵の情報だ
「あの短い期間でこれほど集められるとは流石」
情報を見ると
「英国異能機関時計塔の従騎士に追われる組織?」
「あぁ」
「そして、欧州からは何らかの方法で、ほうぼうの体で逃げて来た。然も逃げて来た先はこの日本で、しかも異能力者が多く存在しているこの横浜」
「茉白?」
「この事首領は?」
「すでに知って居る。それと茉白に頼みたいのは例の組織の人間を生け捕りにしろと命令を出している。その生け捕りにする奴等を捕縛したら私に連絡をくれ。茉白の事だ勝手な判断で私の命令は引っ繰り返さないだろう?」
「当然。お兄ちゃんは前線に行くのでしょう?」
「あぁ。対ミミックとの作戦立案と前線指揮の命が下って居る」
「そっか」
お兄ちゃんを下の車まで見送ると
「本当に行かないのだね」
「うん」
「茉白は織田作に会うのなら行くというと思っていたけれど」
「織田さんが休みの日くらいは」
「そうかい」
そう言ったお兄ちゃんの言葉を訊いた後出た車を見送ってあたしも自分の部屋ではなくお兄ちゃんの執務室に入って再びお兄ちゃんの渡して来た情報網を見て行く
「此れと、安吾君の関係って一体何なんだろう?」
敵対組織であるミミックのスパイ?
でもそんな事だったらすぐに首領である森さんやお兄ちゃんに気づかれているはず
安吾君はポートマフィアにスカウトをされて入ったと言っていたことがあった。あれも今となっては本当か嘘か分からない
「太宰さん」
「お兄ちゃんは外へ出ていますが」
あたしを邪魔者扱いしない人たちだ。お兄ちゃんの事だ
あたしを邪魔者にしようとする人間はすべて捨てていることだろう
きっと紅葉様も中也君もそれは同じことがいえるのかもしれないけれど
中也君は未だ準幹部のままで、お兄ちゃんは大佐の後の幹部だ
「何かありましたか?」
「
「大丈夫。生け捕りにしたら連絡する手はずになっていますので。お兄ちゃんにはすぐに連絡を入れます。生け捕った捕虜は、お兄ちゃんの指示通りにお願いします」
「承知しました」
黒服の人が出て行くのを確認するとお兄ちゃんにすぐに連絡を入れる
「もしもし。私だよ茉白」
2コールで電話に出たお兄ちゃんは
「例の鼠を捕縛したよ。お兄ちゃんの指示通りにと部下の人たちには言っているけれど」
「了解した」
それだけ言って切れた電話。
執務室を出て下に行くともの凄いスピードで帰って来たお兄ちゃん
「お帰りなさい」
「あぁ。情報は読んだかい?」
「読んだ」
「例の頼んでいた奴は」
「武器庫の暗証番号情報が安吾君によってもたらされたものだった。暗証番号自体が変更を掛けられていた」
「安吾でほぼ確定だね」
「うん」
「情報の方は、アレではこの横浜で誰かを探しているような記述だけれど。
英国の古い異能機関時計塔の銃騎士に狙われて欧州を追い出されるなんて余程の事でしょう?」
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