2話
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「倉庫の監視映像はありますか?」
黒服の人はあたしかお兄ちゃん。どちらに渡せばいいのか迷っているようで
お兄ちゃんが手を差し出せば、直ぐにその映像写真を見せている
その写真には数名の男たちが倉庫に侵入し、ポートマフィアが所蔵する銃火器を運び出している様子が映し出されていた
外見はすり切れた頭陀袋を被っており、薄汚れた幌布を外套代わりにしている。一見ただの擂鉢街に居るような放浪者にしか見えないのだ
「兵だね。それも相当訓練されている」
「ただの兵士ではないと?」
「あぁ。ぱっと見た所は茉白の思っている通りただの放浪者だけどね。でもこいつらは其々が死角を消すように菱形の陣形で前進してる。広津さん、この銃分かる?」
「は?んん…古い型式ですな。相当古い。私より年上でしょう。灰色の銃身と細い発射口からして恐らく
「広津さんより年上の拳銃が有るのですね。一寸見て見たくなりました」
「ほう」
「止めておきな茉白。見てみるのと興味とでは全く別物だよ」
其れはそうなのだろうけど
「私この銃夕べ見たよ」
「え?」
「という事は武器庫の襲撃者はこの直前に私たちを襲ったという事になる。ならあれは、陽動か。ふふこれは面白い。予想よりずっと愉快な連中だよ。此奴等は
広津さん。今回奴らが襲ったのはポートマフィア最高保管庫の1つだった
取引現場を襲撃するという前情報は態と流したのか。それで戦力を一か所に集め武器庫を手薄にした。そして武器を盗み出した。それも大量に。何の為?転売か?いやそれなら武器である必要はない」
そう考えこんでしまったお兄ちゃんに待つことしか出来ないお兄ちゃんの部下たちと広津さん
メモを取り出してミルク多めの
と書いたメモを黒服の人に渡すと
「これは?」
「お兄ちゃんに買ってきていただけると嬉しいです。あ、あと下に」
あたしの飲みたいカフェオレを書いておいて
「では買ってまいります」
「お願いします」
黒服の人たちが買いに言った直後
「なんかさ、喉乾くよね」
「何か買ってこさせます」
「既に買いに行かせています。中々お兄ちゃんのお眼鏡にかなう珈琲が有ればいいのですけれど」
「さすがだね。広津さん今回奴らが襲ったのは唯の武器庫じゃない。ポートマフィアの非常用武双を補完する、3つの最高保管室の内の1つだ。警備も厳重だし許可の無い者が近くに寄っただけで警報が鳴るようになっている。
敵は其れを易々と無効化し、しかも正規の暗証番号で中に侵入している」
「嘘でしょう?だってその番号は準幹部級の人間しか知らない。敵はどうやってそんな最高機密情報を手に入れたというの」
考えられるのは内部の人間を拷問して吐かせたか
何らかの異能力で情報を抜き出したか
あるいはポートマフィア内に裏切り者の中に内通者が居るか。どれが真実だとしても導き出される結果は最悪なものだ
「敵組織の情報は分からないのですか」
「わたしの部下が昨日の捕虜を拷問して情報を吐かせようとしたのだけれど一瞬の隙を突いて奥歯に仕込んだ毒を呷って自害したのだよ。ただ一言訊き出せたのは敵組織の名前だけ」
敵組織の名前が効けただけ収穫ありだと思えればいい
「敵の組織の名前はミミック」