2話
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何も言えなくなってしまった黒服の人たちに変わってオズオズと口を開いたのは広津さんで
「ご足労恐縮です。武器庫警備の者が撃たれました」
「ポートマフィアの武器庫を狙うなんて命知らずは久しぶりだねぇ。ヘヘッ」
「この人たちを撃った手口は」
「
色々と盗まれていて
「出入りを管理する電子暗証錠は、正規の番号で開場されております。番号の流出経路は未だ…」
「じゃ、見てみるよ。茉白先に下に降りて構わないよ」
「え?」
「この堤防に1人残るのは嫌でしょ」
先に降りたあたしを横目に
「これお願い」
広津さんに投げ渡していたのはお兄ちゃんの携帯で
投げ渡された携帯のゲームをあたふたしてもらっている最中に
「茉白。さっき言っていた電子暗証錠の世紀での番号での解除の流出経路調べられるね」
「はい。すぐにお調べいたします」
「頼んだよ」
「はい」
死体を見始めたお兄ちゃんは
「ふうん」
「お兄ちゃん?」
岩の上に並べられた遺体を見ても興味なさそうに言っているのだ
「武器が
「近距離からの
「あぁ。それもサブマシンガンか…かなりの手際だ。期待させてくれるね」
「倉庫の監視映像はありますか?」
広津さんにそう聞くと
「面目次第もございません」
「ん?」
「え?」
「その…もう1度機会を頂ければ必ず」
監視映像がないって事?
「麻薬絡みで問題を起こした部下は早々に切り捨てた方がいい」
「「麻薬?」」
広津さんの表情からもお兄ちゃんの表情からも色が消えたのがすぐに分かった
「否。そのようなものに手を染めるものは居りません。無論部下にも、私の部下は優秀で」
そう言った広津さんに
「腰の拳銃」
「広津さんは普段銃を持ち歩きませんよね。しかも広津さんは武器の類は大事に扱う人ですから」
「
「百人長たる広津さんには約20人程度の部下がいる。その部下から借りた銃?違う。朝のこの時間帯銃の必要な案件は無いですよね」
「取り上げたんだ。何故か
「部下が麻薬絡みで騒ぎを起こしたんでしょう。広津さんの目の隈からして昨晩。それで部下を縛り上げて武器を取り上げた。何をしでかすか分からないから」
「それは…」
「その部下は組織方針を蔑ろにしているのだよ広津さん。麻薬商売は
「我々の
「しかし…」
「広津さん。私は何故か分からないけれど幹部なんて神輿に担ぎ上げられている。幹部になれば否でも部下が出来る。でも不出来な連中を巧く使って成果を上げるなんて私の柄じゃない。
だから私は駄目な奴はさっさと切り捨てることにしてるのさ。その部下は処分するべきだよ。茉白に関しては私以外誰もいないからね。其れに捨てて仕舞ったら織田作に怒られる」
「申し訳ございません…」
そう搾り取った声を出している広津さんに
「なんてね。冗談だよ。部下を簡単に切り捨てない広津さんだから、部下が隋いてくるのだろう。任せるよ首領には黙っておくから」
「お兄ちゃん?」
「茉白もこの事は首領には内緒だよ。当然あの2人にもだ」
「はい」