2話
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「まぁ、コイツの保護者は首領と姐さんだ。それに今は亡き幹部である大佐もそうだ」
「何?」
「首領に報告する前に姐さんの耳には入れておく。行くぞ茉白」
「うん」
中也君の後ろを歩いていると
「何時もみたく隣に来ればいいだろ」
そういう訳には行かないもん
「アイツ等と会うたびにそうするのは勘弁しろよ」
「だって…」
中也君のバイクに乗って来た先は
「ここ?」
「あぁ。手前の好きなもんがあるだろうよ」
「ありがとう」
「構いやしねぇよ」
中に入ってメニューを見るまで気づかなかった。メニューは全て洋食お兄ちゃんとは来ることのない場所だ
「決まったか」
「うん」
頼んだものを食べ終わったころ、お店を出た先には見慣れた黒い車があって
「迎えに来やがったか」
「迎え?」
「茉白」
「お兄ちゃん」
「中也とご飯に来てたのかい」
「お兄ちゃんが連れて行ってくれないから」
「中也が来るなら連れて行けばよかったね」
なんて言っているけど、きっと2人にしか分からない合図があるのだろう
さっさと帰って行ってしまった中也君
「帰ろうか」
「うん」
お兄ちゃんと一緒に乗り込んだ黒い車
数日後
お兄ちゃんがいつもの
「珍し」
「そうだねぇ。茉白を酒場に連れて行くことはないと思っていたよ」
「あたしもそう思ってた」
酒場に入ると、お兄ちゃんにはすぐに作り出してくれている店主に
「オレンジジュースも」
そう言ってくれたお兄ちゃん
そんな中カランと静かに鳴った入り口
「やぁ。織田作」
「何をしていたんだ?」
「思考だよ。哲学的にして形而上の思考さ」
「それは何だ?」
椅子に座っていた猫が欠伸をして端っこの席に移動したのを見ると
「悪いね。“先生”」
「先生?」
「猫がか?」
「賢そうな顔をしてるじゃない。茉白みたいに」
「そんなに賢くなんてないんだけど」
なんて言っていると
「なんだ茉白も連れて来ていたのか」
「まぁね。この間遊撃隊の人間に泣かされてね。芥川君に関してはあの後みっちりと扱いたけどね」
あー…ご愁傷様。そういうしかない