2話
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いつも通りの時間。いつも通りのお兄ちゃんとあたし。
だけど、違うのはお兄ちゃんはこのままきっといつもの
「いいな…」
「茉白にはまだ早すぎるのだよ」
「お兄ちゃんだって早いもん」
「今日は安吾の車で帰って来るから、そのままここに送ってもらうさ。茉白を迎えにね」
「安吾君ならどうでもいいや。森さんに勉強見て貰う」
「其れだけはやめてくれる」
最近は何時もこうだ。森さんに見て貰うと言うと止めに入ってくるお兄ちゃん
「何で」
「ロリコンが移る。紅葉さんの所でお茶の所作でも教えて貰うといいさ」
それだけ言うと執務室を出て行ったお兄ちゃん
ブスーっとしながらも一応は学生。ただ学校に行っておらず、提出物だけを出して生活をしているが
そんな中ノックして入って来たのは
「中也君だ」
「アイツは何処に行った」
「いつもの
「止めておけ。あいつが酒場に行った所で手前は何も呑めねーし、詰まらねぇだけだろ」
そんな事無いもん
「織田さんが居てくれる」
「あーそういう事か。なら俺と旨いものでも食いに行くか」
「んー…」
中也君の連れて行ってくれるご飯は外れがない。
「アイツが酒場に行くなんて今に始まった事じゃねぇし、今日は姐さんだっていねぇんだろ」
「うん。紅葉様も仕事でいない。でも首領の所に行くのはダメだって言われた」
「なら、さっさと支度して来い」
「え?」
「首領のとこが駄目だってんならどうせアイツの事だ。俺が此処に来ることくらい見越してる」
まぁお兄ちゃんだし、それくらいは見越してるか
「その後の行動もアイツは大体予測してる。俺がこうやって手前を飯に誘うことくらい彼奴は予測してるさ」
「うん」
「早くしろ。今ならバイクに乗れんぞ」
「支度してくる」
お兄ちゃんの執務室とは別にあたしに用意されている部屋には限られた人間しか入ってこれないようにしてくれている。それもお兄ちゃんと森さんの計らいによってだ
着替えて部屋を出ると出くわしてしまった遊撃隊の人間
「おや。太宰君がいないのに君がいるのか」
「連れて行ってもらえなかったんです」
「とうとう見放されたか。愚者め」
「見放されたわけじゃ…」
ポタポタと出て来てしまった涙を見て呆れたようにため息を吐いた広津さんと芥川君
「この組織でそんな泣いても誰も拭かぬぞ」
「いいですっ」
「おいおい。誰の妹泣かしてんだよ」
「中原殿」
「中也君」
「この者は本当に太宰さんの」
「妹だ。3年前俺の所に太宰と一緒に来ていたのが此奴だ。
お前たち遊撃隊の人間が此奴に好かれねぇのはそういう態度だからだろ」
「!!」