2話
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ポートマフィアに正式に入って2年。ポートマフィアの内部でも緊張が走っていた
ポートマフィアも例外なく抗争の真っただ中にいる最中
あたしはお兄ちゃんにポートマフィアの本部から出ないように言われていた。それは幹部候補でもあるお兄ちゃんの命令だと思えば訊くしかないのだ
龍頭抗争開始から70日目
「太宰!どこだ太宰!」
そう言っていたのは中也君で
「茉白か。太宰は何処に居る」
「部屋にいると思いますけど」
「そうかよ」
ガチャリとドアを開けた部屋にいたお兄ちゃんはアイマスクをしていて
「五月蠅いなぁ」
そう言って欠伸までしているお兄ちゃんは能天気だと思われているのだろう
「此処にいたか太宰。
「やぁ中也か。おはよう今日も君という人間に大変適したサイズをしているねぇ。実に結構」
アイマスクをしたまま床の方に向いたお兄ちゃんを見ていると相変わらずだなぁ。なんて思ってしまうのもまた事実で
「私に何か用かい?善いとも。今から顕微鏡を持ってくるからちょっと待ってね」
「俺はそこにはいねぇよ!そんなサイズでもねぇ!安保!今外がどういう状況か分かってんのか?ポートマフィア史上…」
「其れを言うのなら横浜史上でしょうね」
「まぁ、そうだが最悪の大抗争だぞ!」
「そんなに怒鳴らなくても分かってるって」
そう言ったお兄ちゃんはアイマスクを外して
「4大組織の内海外組織の“ストレイン”は構成員の8割が死亡。ポートマフィアと敵対していた
「憎しみと応報と疑心暗鬼が作り出してしまった血の狂騒曲」
「あぁ。まぁ心配いらないよ。全員死ねば自動的に終わる」
「…っ」
「本気でそう言ってんのか。てめぇ
お前と違ってこの街の誰も死にたくはねぇんだよ。寝てる暇があったら抗争を終わらせに行きやがれ!」
「ははは」
「お兄ちゃん?」
「そう言って皆せっせと抗争に燃料をくべるのさ」
「どういう…こと?」
「抗争自体への対策は森さんに任せておけば問題ない」
「うん」
「私たちが警戒すべきは寧ろこっちだ」
そう言ったお兄ちゃんはある写真を懐から出して
「茉白は見ない方がいい」
え?
「これを見なよ」
「死体か…誰だ?」
「ポートマフィア現幹部」
「!?」
「通称、大佐だ」
「お爺ちゃん?死んじゃったの?」
「あぁ」
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