1話
名前を入れて読んでね
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その後見えた変な光の中にいたのは紛れもなく
「先代…」
「お爺ちゃん…」
そのまま例の男の人も連れて戻ったポートマフィア
「ようこそポートマフィアへ。中原中也君」
「お招きにあずかり光栄だぜ」
そう入っても捕虜と大差なく異能力で拘束されていいるのもまた事実だけれど
「で?なんで昨日の女は此処にいんだよ?」
「茉白ちゃんはまだ10歳。今はいろんなことを吸収している最中でね。
もう一寸したら出かけてしまうから、それまではここでお勉強というわけだ
それにしても、昨日はうちの部下を相手に大活躍だったそうじゃないか」
「それも邪魔が入って台無しだ。しかも、このガキは昨日あの爺さんを見て“お爺ちゃん”っつったんだ。まぁもっともこうして招いたのもそれ絡みだろ?」
そんな彼の言葉を訊いてはいたけれど、あたしじゃなくてもちゃんと森さんやお兄ちゃんが答えてくれるから何も言わなかった
「森さん。これ、なんて読むの?」
「これはね。陽炎(かげろう)と読むんだよ」
「かげろう?」
「そうだよ」
「ありがとう。森さん」
「いいんだよ。それと、その隣は斜陽(しゃよう)と読む」
「ありがとうございますっ」
「構わないよ」
「こうしてると、本当にただのガキじゃねぇか。
あんた達ポートマフィアはアラハバキについて何を調べてる?」
そんな中、入ってきたのはお兄ちゃんで
「どーも。お邪魔します。ところで森さん」
「やぁ太宰君。待って居たよ」
「茉白が居ないんだけど」
「ここで勉強をしているさ。ちゃんと、漢字の勉強をしている」
あたしの所に来たお兄ちゃんは
「僕に訊けばいいものを」
「お兄ちゃなg難しいお顔をしてるから」
男の人の横を通り過ぎると
「あ!てめぇは昨日の自殺願望」
「はいはい。今日も元気だね。僕なんか見ての通り大けがなんだけど」
そう言って見せたのはグルグルにまかれた包帯で
「その活力は成長期かな?それとも脳と身長に行く栄養が間違って元気さに行っちゃってるのかな」
「身長の話はいまするんじゃねぇ」
「おっと、確かに。他人の身体弱点をあげつらうのは品位にかけていたね。もう2度と言わないから許してよ。ちびっこ君」
「てんめぇ」
そう言ったお兄ちゃんと男の人の会話を制止したのは森先生で
「はい。その辺で。昨日会ったばかりなのに仲が良いねぇ。君たち」
「「何処が!?」」
「さて昨日の件で中也君と少し話がしたい
外してもらえるかな?蘭堂君」
「茉白もそろそろ紅葉さんが行ってしまいそうだけれど、行かなくても良いのかい?」
「!!!行って来る!」
「紅葉さんだから大丈夫だと思うけれど、気を付けて行って来るんだよ」
「はーい!」
本を片付け始めると
「首領。それはお勧め出来ぬ事。この小僧は危険です」
「手は考えてある。それより蘭堂君」
「ん?」
「いつもより寒そうだけれど、大丈夫?」
「恥を承知で申し上げると凍えて死にそうでございます」