1話
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「成程。調子に乗ってる子供か。僕の1番嫌いなタイプだ」
「俺だってお前みてえな他人を小ばかにしたクズが世界一嫌いなんだよ」
お兄ちゃんを嫌いだって言える人初めて見たかも
と言うか、お兄ちゃんを嫌いだって言う人や言える人がいないのか
あたしとは違うし…
「あぁ。言っておくけど茉白は嫌いじゃないからね?どんなにお馬鹿さんでも可愛い事には変わりはないよ」
「お兄ちゃんっ」
「クソったれマフィア共の事務所の前にお前の首を送り付けて宣戦布告の合図にしてやるぜ!」
「やだぁ!」
そう泣き叫んだあたしと一斉に出て来たマフィアの黒服の人たち
「ね。君では僕を殺せない」
「ははっ面白れぇ。てめぇら思ったよりも人気もんじゃねぇか。てっきり誰も助けに来ねぇかと」
「そこまでだ」
そう言った広津さんは
「キミは此処にいるといい。下に一緒に行けば私が首領と太宰さんに敵対されてしまう」
「はぁい」
「あ?」
手袋を外した広津さんは
「投降せよ。“小僧”その若さで自分の内臓の色を知りたくはなかろう」
お兄ちゃんに蹴りを入れた瞬間男の人に対して銃を撃ち始めた黒服の人たち
「いくらすごんでも怖くねぇよ爺さん。俺に銃は効かねぇ。全員ブッ倒して帰るだけだ」
黒服の人たちが撃った銃弾は全て彼の手中。其れを蹴り返してきたのだ
「俺様を誰だと思ってる」
「羊の王様かな」
あ、広津さんあの人煽っちゃった
「ちっげぇよタコ。手札を持ってるっつったろ」
「力と言う手札か。私にもそういう時期が有った。己の力を盲信し膂力のみで世界をへし折れると信じていた頃が
銃が効かないだと?その程度の異能力者大して珍しくもない。さて、警告の時間は終わりだ。次は後悔の時間だ」
「あんた異能力者か」
広津さんも異能力者だったんだ
初めて知ったー
「良いねその眼。これまでの奴とは歯ごたえが違いそうだ。来いよ」
「広津さん止めた方がいい。こいつは触れた対象の重力を操る異能力者だ。貴方の異能じゃ相性が悪い」
「承知した」
やっぱり
なんて思っていると広津さんと男の人とちょっとしたこ競り合いが始まってしまった
「おぉー」
お兄ちゃんも止めに入ったのに、再び後方に飛ばされてしまったお兄ちゃん
「だいじょーぶ?」
「大丈夫。茉白は安全な所に居るんだよ。森さんが心配しちゃうだろ?ただでさえ面倒な事この上ないのに」
「そうだけれど」
「大丈夫だよ。僕も広津さんも茉白を守ることはいくらでも出来るからね」
「分かった」