10話
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学校を出て、海の方に向かうも其れらしき艦が見当たらない
「んー…」
やっぱり、横浜にまだあるかな。ガラクタが後ろから飛んでくる気配がすると思って後ろを振り返ると案の定だった
「危ない!」
そう聞こえた声よりも早く異能力を発動させたあたしに
「え?」
「なんだ、今のは」
なんて聞こえているがムシだ
「流石、ポートマフィアの実働部隊を担っている武闘派ですね。広津さん」
「そんな事まで覚えているとは驚きだな。あの太宰君の妹の割には使えなさそうな異能だ」
「それは持っているあたしも同感ですが、上が上ならあなた達もあなた達という事ですね。密輸船誰を乗せているのですか」
「決まって居るだろう?」
決まって居て広津さんが此処までの言い方をするとなれば、中也君はまずありえない。今頃お兄ちゃんと一緒にいるころだろう
「成程。芥川君ですか。ご自分たちの上司を」
「よく分かったな」
そんな中、小型船舶が来て
「小型船舶?」
「広津さん。芥川君は
「な!?」
「そして、彼女も又武装探偵社の社員になるのでしょうから」
「どういう」
「紅葉さんにお伝えください。あたしも彼女も紅葉さんとお茶が出来ることを楽しみにしている。と」
「そうか」
建物の中に隠れて行った広津さんを見届けると
「一体…」
小型船舶はあたしの方に寄ってきて
「悪いな」
「いいえ。で?彼女が言っていた子ですか」
「あぁ」
「貴方、名前は」
「鏡花」
きょうか、ね
「挨拶をしておきましょうか。初めまして太宰茉白です。そう言えば寮って空いてないですよね?何処に泊めさせるつもりですか」
「あ…」
社員寮はお兄ちゃんも入っているけれど、あたしがいる時はもっぱらポートマフィア時代に購入しているセーフハウスだ
「与謝野先生は絶対に嫌がりますしね。かといって同じ年の賢治君じゃ一寸…というよりもかなり怖い気もするのですが」
「そうだな」
「敦君に面倒を見て貰いましょうか」
「小僧にか」
「えぇ。あたしが居ればお兄ちゃんが別の場所で寝て一緒に使えるのでしょうけれど今の現状あたしはこっちですしね」
「そうだな。そうするしかないのか」
「後は国木田さんにお任せしますよ。これから横浜に帰るのでしょう?」
「あぁ」