10話
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「もしもし」
「今平気かい」
「大丈夫ですよ。何かありました?」
「敦が、ポートマフィアの女の子を保護したことは訊いているだろう」
「らしいですね。あたしはその子の事を知りませんから、恐らく4年の間で拾われた子なのでしょう」
「そうかい。あの子はね6カ月で35人殺した。そう言ったんだよ」
へぇ。でもまぁあたしはそんな戦力じゃないけれど
「お兄ちゃんが訊いたら呆れてしまうかもしれないですね」
「どう言うことだい」
「其の儘ですよ」
ポートマフィアで最年少幹部だったお兄ちゃんの方がもっとひどいかもしれない
「その子の年って」
「14だよ」
お兄ちゃんとあたしが森さんに拾われた年ごろがそれ位か
「大丈夫かい」
「平気ですよ。近々1度そっちに戻ります」
「分かった」
「茉白」
ん?疑問に思っていると
「鏡花が逃げ出しているのと、敦が誰かに捕まっている可能性が高い。お前もポートマフィアには気を付けておけ」
「あの組織があたしを狙う事はないでしょうけれど、用心だけはしておきます」
「あぁ。太宰もいない今今はお前が1番狙われやすいからな」
あの人を殺したポートマフィアに戻るつもりは無いんだけどなぁ
「取り合えず、今は敦の捜索が優先されているから太宰の捜索は後回しだぞ」
「お兄ちゃんの捜索なんてしなくても帰って来ますよ」
探偵社員が探偵社の捜索をされてどうするんだか
其れだけの要件でインカムを切ると
「随分と親密そうに話していたけど大丈夫なの」
「平気ですよ。お兄ちゃんの職場の方からのお電話ですから」
「「職場?」」
そんな中、あの子供の試合は終わって居てしかもボロボロで倒れていて
「病院だと限界があるぞ」
「でも、どうやって助ける気だ」
「嫌だけど、嫌なんだけど…。あの人を呼ぶのは」
「え?」
中也君か紅葉さんから連絡を入れてもらうか。其れとも安心して与謝野先生に頼むべきか
考えた末、やはり森先生に頼もうと思い、“ある場所”に連絡を入れ、待つこと数分
「な!?」
「やぁ、久しいね。茉白ちゃん」
「本当、会いたくなんてなかったですよ。首領」
「「!?」」
「ぼ、ボス?」
「どういう、事だ」
「其の儘だよ?で、例の患者は何処かな」
「この子ですよ」
小さな子供を見せると手早く、正確に処置をしてくれている森さん
「流石ですね。首領」
「まぁ、茉白ちゃんからの連絡なんて珍しいとは思ったのだよ」
「こんなことにならなかったら連絡なんてしてないですからね。“あの人”を殺しに向かわせて、敵に殺させた貴方に頼むのも、貴方と顔を合わせるのも嫌なんですから」
「相変わらずだなぁ。相変わらず織田君一筋なようだね」
「当然でしょう?」