9話
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なんて思っていると
「茉白」
??
「乱歩さん?」
「言っただろう?今は未だ横浜には帰って来ないでよ?」
「分かって居ますよ。だから今だってこうして我慢していますよ」
「宜しい、あ、其の儘スピーカーに出来るでしょ?」
「出来ますけど」
「変えて」
スピーカーにすると
「茉白にリングを渡した人たちでしょ。茉白に断られて若干苛立ちを覚えてるかもしれないけど茉白のしたことは正しいからね」
「どういう」
「茉白は“もう”闇の世界には戻らない。僕たちが戻らせるはずがない。その意味が分かるね」
そう言っている乱歩さんの言葉に頭に?が浮かんでいる沢田君たち
「茉白は探偵社員だ。マフィアになんてさせるはずがないだろう」
「探偵だぁ?」
なんて言っている男の人達に
「そう。茉白は2年前から探偵社で働いている社員だ。本人が今は言うつもりは無いようだから何も言わないけれど闇の世界は茉白には似合わないからね」
あ…。織田さん…あの人と同じことを乱歩さんは分かって言ってくれているのかもしれない
「闇の世界が似合わないとは」
「其の儘の意味じゃないか。茉白は光の当たって居る世界の方が似合っている。この若さで、誰よりもつらい経験をしている彼女に闇の世界なんて戻らせないよ。僕もアイツも、そして探偵社の全員が」
そう言った乱歩さんは
「茉白」
「乱歩さん?」
「もう少ししたら帰ってきていいから。其れまで頑張れるでしょ」
「頑張る」
「宜しい。その時はアイツにうんと甘えていいよ。あー、でもその前に嫌な出来事が起こるから覚悟して帰っておいで」
「毎度のことでしょう?嫌なことが起きるなんて」
「まぁね」
でも、乱歩さんの予測が外れたことはないからなぁ。其れだけ嫌な予測が出来ちゃったんだろう
電話を切ると
「これで分かったでしょう?」
「俺達よりも、アイツを信じるってのか」
「当然」
今、探偵社で信用できるのはお兄ちゃんと乱歩さん位だ
カチャリとむけられた拳銃
「撃ちたければどうぞ?もう、銃をこの身に向けられるのなんて何度目かしら」
「あ?」
「それで確りと当ててくれれば、あたしはあの人の元に行ける。お兄ちゃんには怒られそうだけれど」