1話
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医務室に運ばれた中也君は、直ぐに処置を施されその日のうちに、森さんの部屋に案内されている
森さんの部屋の前まで行くと
「茉白ちゃん。下がって良いよ」
「はい」
それだけ言うと外に出る
中で話されている会話なんて興味がなくて、下に降りると、広津さんと遭遇してしまった
「何だ。まだいたのか」
「お兄ちゃんが此処にあたしも入れたんです」
「ほう。だが抜け出すことだってできるだろう」
「逃げ出すことは可能。でも、今のあたしじゃきっとすぐに見つかっちゃうから
それに、あたしはお兄ちゃんとなら何処に居てもいいです」
「相変わらずか」
その日の夕刻
「何故俺を会合に連れて行くんですか姐さん」
「姐さんはやめよ。わっちはまだそんな
なんて会話が聞こえてきて
「理由は無論。後学の為じゃ今回の会合の相手はさるマフィアのフロント企業」
「あ、紅葉さん」
「おや茉白。太宰は一緒ではないのかえ」
「お兄ちゃんは森さんと一緒。変な異能力者を捕まえて来たからってその異能力者と」
「そうかえ。ならば茉白もわっちと一緒に会合へ行こうかのう」
「いいの!?」
「無論じゃ。出された茶のひとつ。会話の間ひとつがマフィアのすう勢を左右する」
「こいつは兎も角、俺みたいなやつが同席してもし相手を怒らせてちまったら」
「その時はその時じゃ。その程度で傾く屋台骨であればいっそ、派手に壊した方が粋というものじゃ」
「紅葉さん、カッコイイね」
「そうかえ?」
「うん!」
なんて言った直後、例の異能力者の声が聞こえてきて
「「あっ」」
「あああ!」
「てめえ!」
「うるさい…」
「耳を塞いでおるといい」
紅葉さんの足元に隠れたあたしにそう言ってくれた紅葉さん
「ちゅーーーーや!」
そう言ったお兄ちゃんは中也君の傍まで走ってきて
「なんで君を組織に入れたと思ってるんだ。君は、僕の!犬だろ?」
「ああ?」
「足がかゆいと言われればかき。蕎麦が食べたいと言われれば蕎麦屋を脅して連れてくる
其れが君の仕事だ。其れがなんだ!紅葉さんの直麾部隊?出世コースか!順風満帆か!若いんだから下積みしろ!」
「てめえが言うなこの工作野郎!俺は俺の意思でポートマフィアに参加したんだ!てめえの部下にも犬にもならねぇ」
なんて話している2人を放って歩きだした紅葉さんの後を付いて行くと
「本当にこの2人を同じ組織に入れてよかったのかえ?首領殿」
「ダイヤはダイヤでしか磨けない…か」
「?どういう事?」
「夏目先生私と福沢殿におっしゃったあの言葉今こそ確かめさせてもらいますよ」
なつめせんせい?にふくざわさん?なんて簡単に思っていたのだ
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