9話
名前を入れて読んでね
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翌朝、普段通りに起きて学校に行く支度をすると
「はぁ…」
ポストの中に入っていた半分のリング
「昨日言ったばかりなのにあの耳はお飾りなのかしら」
なんて1人で話しながら寮を出て歩いていると
「あ、太宰おはよう」
「おはよう。名前でもいいのに」
「いやいやお前も其れが来てたのか」
も?
「今、“も”って言いましたよね」
「あぁ」
病院の中に行くと獄寺君も来ていて
「獄寺、コイツも同じものを持ってたぜ」
なんていう物だから
「マジかよ」
「本当よ。昨日あれだけ牽制したと言うのに」
「「牽制?」」
「そのリングはボンゴレ後継者の証だ」
「あたし、昨日言いましたよね?」
赤ん坊にそのリングをそのまま返すと
「お前の所にもわたっていたのか。これはきっと伊太利側の物だろう。俺達はお前の所には送っていないし、お前の住処さえ分かって居ないんだ」
「「えぇ?」」
「此奴の住んでる場所って確かに分かんねぇよな」
なんて話をしている男たち
「あらそう。なら其れはお返しするわ。あたしには必要ないもの」
それだけ言うと病院を出ようとしたのに
「ならば何故俺達がマフィアだとお前の兄はすぐに気が付いた」
「其れはお答えする義務はありませんよ。あたしにはね」
「何?」
「それではまたいずれ。キャッバローネファミリーの10代目ボスさん」
「「!?」」
「ん…」
病院を出るとまっすぐに学校へ向かって行く。学校に着くころには既に獄寺君が学校についていて然も保健室の前で立ち往生している
「なーんだ。誰かと思ったら隼人じゃないか」
なんて声が聞こえていたが、スルーだ
教室に入って普通に授業を受けても、来ていたはずの獄寺君でさえ教室には入って来ていないよだ
学校が終わって教室を出ようとした時だ
「太宰」
「はい?」
「お前が休んでいた2日間分の授業課題はどうする」
「課題さえ出せば問題ないですか?それとも今日中に出せばいいですか」
「早めに出してくれれば其れで良いのだが」
「では、その課題をくださいますか?このまま終わらせて帰りますので」
「そうか」
数分もしないうちに課題を持ってきた先生に
「此れだけあるのだが」
なぁんだ此れぽっち
「終わらせたら持って行きますね」
「お…終わるのか?」
「えぇ。すぐに終わりますよ」
「ならば俺も教室で待って居よう」
そう言った先生と一緒に教室に入ると隣の机を拝借してすぐに課題を終わらせていく
「終わりましたよ」
「凄いな。あの量をこれだけ早く片付けたのか」
「じゃあ、あたしはこれで帰りますね」
「あぁ。気を付けて帰れよ」
「はい」
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