1話
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「ただまぁ僕にゲーム勝負で負けた誰かさんは組織に入ったら犬として、散々こき使われる運命にあると思うけど」
「いつかかみ殺してやる」
ゲーム勝負?なに、この男の人とそんなのお兄ちゃんしてたの?
「いいなぁ」
「良い訳ねーだろ。ガキ」
「ガキじゃないもん。ちゃんと太宰茉白っていう名前があるもん」
「その喋り方が、ガキだって言ってんだろ」
ぶぅーー
「いい表情だ。まるで茉白を狙う野獣だね」
「あたしも食べられちゃう?」
「そんな事させるわけがないだろう?」
「食わねーよ!子供は殺すな」
そう言った中也君に
「いいとも、皆聞いたね。先刻打ち合わせした通り子供を傷つけちゃ駄目だよ」
「そうか。この状況まで計算してやがったのか。ゲームセンターで電話を掛けたあの時から」
ゲームセンター?
「あたしも行って見たいなあ」
「あ?お前は行った事ね―のかよ」
「ない」
上で聞こえてくる銃声に
「俺への不信感を仲間に植え付けるために。あの野郎上等じゃねぇか」
お兄ちゃんが戻って来るまで中也君の隣に行っても平気かな?
何もされないかな…
「別に隣に来たって構いやしねぇよ」
そう言ってくれた中也君の隣に行くといきなり倒れ込んできて
「重たい…」
「るせぇ」
お兄ちゃんが来るまで結局そのままになってしまったあたしと中也君
「おや」
「お兄ちゃん」
「中也の膝枕には、大分早い気もするのだけれど」
「あたしがしたくてしたわけじゃないもん」
「知ってるよ。茉白が簡単にそう言うことをする子じゃないことくらい。中也を運んで。森さんに会わせなくちゃいけないから」
「はっ」