空谷の跫音-短編・番外編-
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ーーこれは天元が李亜に剣術を教えていたころの小話。
「っ!!・・・何?急に・・・///」
天元が李亜の耳元に触れる。
「ほんと李亜は似合うよな。派手な装飾も着物も。」
「天元もつけてみる?」
「男がつけるなんざおかしいだろ。」
ガサガサ
「・・・これならどう?耳かして!」
李亜は、男の人でも付けられそうな金色の輪の耳飾りを天元に無理矢理付ける。
「すごい!似合ってる!色男ってかんじ!」
「そうかぁ?」
不満げな表情を見せつつ、少し嬉しそうな天元。
「じゃあ、これ天元にあげる!好きなように使っていいから!」
「・・・じゃあ有り難くもらっておこうか。少々派手だが。」
「派手なほうが素敵よ。男も女も派手に生きないと!たった一度の人生だもの!」
ーーーーー
あれから天元はずっと李亜からもらった耳飾りを付けている。
産屋敷家での任務を終えてからも。
雛鶴、まきを、須磨と結婚してからも、ずっと。
柱になってからも。
柱合会議を終えた李亜が自室でつぶやく。
「いいかげん外してくれないかなぁ...」
じゃないと
いつまでたってもこの気持ちを
絶ちきれないじゃない。
おわり
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