第1章 -昔の話-
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「なんで天元までついてくるのよ」
「一人じゃ心細いだろ」
「大丈夫よ、全然、大丈夫なんだから。」
そういいながらも、横に並んで歩く李亜の距離がいつも以上に近い。やっぱ怖いんじゃねぇか。
このあたりで何日も連続して人が鬼に喰われているとの情報が入り、お館様の命で早速李亜(と俺)が出向くことになった。俺も李亜も鬼を実際に見たことがなかった。お館様が言うには、鬼の急所は頸。弱い鬼なら、鬼殺隊士でなく倒せることもある。しかし、強い鬼、選ばれた鬼は、柱が何人いても倒すことは難しいそうだ。
しばらく歩くと、なんだか異様な気配を感じる場所があった。俺は昔から耳がいい。人間とは違う音がする・・・李亜も何かを感じたらしく、足を止める。
なんとも不気味な音とともに鬼が現れた。
「鬼殺隊か・・・あまり強そうではないな、くっくっく・・・」
そういって李亜に、襲い掛かる。
俺は、李亜を庇おうと刀を抜こうとしたが、とっさにやめた。これは大事な試練だ、俺が出る幕じゃねえ、李亜は強い。大丈夫だ。そう言い聞かせた。
「っ!」
李亜が鬼の腹めがけて力いっぱい剣を振るう。
「ヴッ・・・」
細く、か弱い見た目の李亜に、鬼は完全に油断していた。見た目とは裏腹に力強い刃を振るう李亜。さすが、俺の弟子!
「李亜、頸だ!頸を狙え!」
「っっ!・・・切れ・・なっ・・いっ!」
一撃を与え、鬼は弱っているものの頸はかなり頑丈らしい。剣術、基礎体力は付けたものの、やはり女だ。頸を斬るにはまだまだ力が足りない。
もう少し様子をみようとも思ったが、この鬼とは違う不気味な音も近づいてくるのがわかる、鬼は全部でおそらく2匹だ。
「しゃーねーな・・」
刀を握る。
「李亜、ちょっとよけろ!いくぞ!」
李亜がよけたと同時に斬りかかる。
「ぐっ!・・・っ!」
思い切り力を込めて頸を斬りつける。
斬った。
しかし、もう一体。李亜の背後に襲い掛かる。
バシャーーー!!
李亜が鬼の胴体を真っ二つに斬る。そして、即座に頸に刀を刺す。
「っう゛う゛ーーー!」
刺すことはできるが、貫通しない。
一体目を倒し終え、少し様子をみていたが、やっぱり無理だ。後ろから李亜の刀を持つ手を握る。
「・・・いくぞ」
李亜がコクっとうなずく。
「ア゛ア゛ア゛ァァーーー!」
鬼の叫び声が響き渡るが次第に静かになり、消えていった。
鬼が消えたのを確認すると、李亜の力が一気に抜けて、その場に座り込んだ。必死に呼吸を整える。
一人じゃ無理だっただろう、李亜には頸を斬れない。
俺も、鬼の頸があんなに頑丈だとは思わなかった。
鍛え上げてきた忍びの宇髄天元でさえも、頸を斬るのは精一杯だった。
「・・・李亜、俺は忍びやめて鬼殺隊に入る。」
「・・・え?」
「よし、帰るぞ」
初めての鬼との戦いで李亜が腰を抜かしたことをいいことに、横抱きして産屋敷邸まで連れ帰った。
「一人じゃ心細いだろ」
「大丈夫よ、全然、大丈夫なんだから。」
そういいながらも、横に並んで歩く李亜の距離がいつも以上に近い。やっぱ怖いんじゃねぇか。
このあたりで何日も連続して人が鬼に喰われているとの情報が入り、お館様の命で早速李亜(と俺)が出向くことになった。俺も李亜も鬼を実際に見たことがなかった。お館様が言うには、鬼の急所は頸。弱い鬼なら、鬼殺隊士でなく倒せることもある。しかし、強い鬼、選ばれた鬼は、柱が何人いても倒すことは難しいそうだ。
しばらく歩くと、なんだか異様な気配を感じる場所があった。俺は昔から耳がいい。人間とは違う音がする・・・李亜も何かを感じたらしく、足を止める。
なんとも不気味な音とともに鬼が現れた。
「鬼殺隊か・・・あまり強そうではないな、くっくっく・・・」
そういって李亜に、襲い掛かる。
俺は、李亜を庇おうと刀を抜こうとしたが、とっさにやめた。これは大事な試練だ、俺が出る幕じゃねえ、李亜は強い。大丈夫だ。そう言い聞かせた。
「っ!」
李亜が鬼の腹めがけて力いっぱい剣を振るう。
「ヴッ・・・」
細く、か弱い見た目の李亜に、鬼は完全に油断していた。見た目とは裏腹に力強い刃を振るう李亜。さすが、俺の弟子!
「李亜、頸だ!頸を狙え!」
「っっ!・・・切れ・・なっ・・いっ!」
一撃を与え、鬼は弱っているものの頸はかなり頑丈らしい。剣術、基礎体力は付けたものの、やはり女だ。頸を斬るにはまだまだ力が足りない。
もう少し様子をみようとも思ったが、この鬼とは違う不気味な音も近づいてくるのがわかる、鬼は全部でおそらく2匹だ。
「しゃーねーな・・」
刀を握る。
「李亜、ちょっとよけろ!いくぞ!」
李亜がよけたと同時に斬りかかる。
「ぐっ!・・・っ!」
思い切り力を込めて頸を斬りつける。
斬った。
しかし、もう一体。李亜の背後に襲い掛かる。
バシャーーー!!
李亜が鬼の胴体を真っ二つに斬る。そして、即座に頸に刀を刺す。
「っう゛う゛ーーー!」
刺すことはできるが、貫通しない。
一体目を倒し終え、少し様子をみていたが、やっぱり無理だ。後ろから李亜の刀を持つ手を握る。
「・・・いくぞ」
李亜がコクっとうなずく。
「ア゛ア゛ア゛ァァーーー!」
鬼の叫び声が響き渡るが次第に静かになり、消えていった。
鬼が消えたのを確認すると、李亜の力が一気に抜けて、その場に座り込んだ。必死に呼吸を整える。
一人じゃ無理だっただろう、李亜には頸を斬れない。
俺も、鬼の頸があんなに頑丈だとは思わなかった。
鍛え上げてきた忍びの宇髄天元でさえも、頸を斬るのは精一杯だった。
「・・・李亜、俺は忍びやめて鬼殺隊に入る。」
「・・・え?」
「よし、帰るぞ」
初めての鬼との戦いで李亜が腰を抜かしたことをいいことに、横抱きして産屋敷邸まで連れ帰った。