第1章 -昔の話-
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李亜に剣術を教えて1年が経った頃。
ある日、お館様に呼び出された。
これまでも、何度か李亜の様子について報告しに出向くことはあった。
「天元、毎日ご苦労様。李亜の剣術、すごいね。柱に匹敵するほどだ。」
「ありがとうございます。ところで、柱・・とは?」
「ああ、柱というのはね、鬼殺隊の中で最も位が高い剣士達だよ、簡単にはなれない。そんな柱に近づいたんだ、李亜は。そこで、李亜を、鬼狩りに行かせてみようと思っている。今まで、実際に任務に行かせたことはなかったからね。」
嬉しそうに話す李亜の兄、産屋敷耀哉を、憎ましく思った。実の妹と鬼を戦わせるのに、その笑みはなんだ。
「お館様、たしかに剣術は向上したのは事実ですが李亜はまだ13歳、早すぎるのではないですか。」
「李亜より小さい子だって隊士になっている、命をかけて亡くなった子もたくさんいる。珍しいことじゃない、むしろ遅すぎたくらいだ。」
お館様は、体が弱く、剣術を習いたくてもできなかったという話は何度か李亜から聞いたことがある。だからこそ妹である李亜が、兄の分まで、亡くなっていった隊士達の分まで自分のできる限りを尽くすと・・・命も惜しくはないと。
「・・・では、私も一緒に。」
「・・・天元は鬼殺隊ではないからね。行かなくてもいいんだよ。」
「はじめに私が依頼を受けた仕事は、李亜様の護衛。それが建前だったとはいえ、この宇髄天元、一度お引き受けした仕事は責任をもってやり通します。」
「(クスっと笑って)・・そうか、そうだったね。頼むよ、天元。」
「..はい、お館様。」
あっさりお館様は了承した。今思うと、お館様には全てを見透かされていたような気がする。李亜を鬼狩りに行かせるといえば、心配して俺が付いていくだろうと、そして、鬼狩りを経験すれば宇髄天元は、
鬼殺隊員になるだろうと。
ある日、お館様に呼び出された。
これまでも、何度か李亜の様子について報告しに出向くことはあった。
「天元、毎日ご苦労様。李亜の剣術、すごいね。柱に匹敵するほどだ。」
「ありがとうございます。ところで、柱・・とは?」
「ああ、柱というのはね、鬼殺隊の中で最も位が高い剣士達だよ、簡単にはなれない。そんな柱に近づいたんだ、李亜は。そこで、李亜を、鬼狩りに行かせてみようと思っている。今まで、実際に任務に行かせたことはなかったからね。」
嬉しそうに話す李亜の兄、産屋敷耀哉を、憎ましく思った。実の妹と鬼を戦わせるのに、その笑みはなんだ。
「お館様、たしかに剣術は向上したのは事実ですが李亜はまだ13歳、早すぎるのではないですか。」
「李亜より小さい子だって隊士になっている、命をかけて亡くなった子もたくさんいる。珍しいことじゃない、むしろ遅すぎたくらいだ。」
お館様は、体が弱く、剣術を習いたくてもできなかったという話は何度か李亜から聞いたことがある。だからこそ妹である李亜が、兄の分まで、亡くなっていった隊士達の分まで自分のできる限りを尽くすと・・・命も惜しくはないと。
「・・・では、私も一緒に。」
「・・・天元は鬼殺隊ではないからね。行かなくてもいいんだよ。」
「はじめに私が依頼を受けた仕事は、李亜様の護衛。それが建前だったとはいえ、この宇髄天元、一度お引き受けした仕事は責任をもってやり通します。」
「(クスっと笑って)・・そうか、そうだったね。頼むよ、天元。」
「..はい、お館様。」
あっさりお館様は了承した。今思うと、お館様には全てを見透かされていたような気がする。李亜を鬼狩りに行かせるといえば、心配して俺が付いていくだろうと、そして、鬼狩りを経験すれば宇髄天元は、
鬼殺隊員になるだろうと。