第2章 -音柱-
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「じゃあ、いってくる」
雛鶴、まきを、須磨に見送られ、お館様のところへ向かう。今日は柱になって初めての柱合会議だ。
―――――――――――――――
「柱合会議には、李亜も参加するから、そのときにでも李亜と話をするといい。」
お館様の言葉を思い出す。
美人くノ一と同じ屋根の下。そのうち李亜のことだって忘れられる、そう思っていたが・・・
結局、逆にあの三人を通して李亜と一緒にいるかのような、懐かしい感覚ばかりだった。料理といい、持ち物といい、隙あらば李亜との思い出話をする三人。
忘れるどころか・・・・
ついに、今日、会えるのか、李亜。
屋敷に付くと、他の柱たちが8人集まっていた。やたらでかい男もいる。俺より縦寸がでかい奴を初めてみた。
「そなたが、音柱。わずか2年で柱になったそうだな。私は悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)だ。」
「宇髄天元と言います、よろしく、お願いします。」
「音柱か。これからよろしく頼むぞ。」
「体格も素晴らしい、お館様もさぞ、期待していることだろう!」
「そろそろお館様と李亜様がいらっしゃるぞ。」
柱達に歓迎され、やっと自分が”柱”になったんだという実感が沸いた。
「いらっしゃいましたよ!」
お館様、そして李亜が部屋に入る。
柱一同が頭を下げる。つられるように、俺も頭を下げた。
「久しぶり、私の子どもたち。よく集まってくれた。頭をあげていいよ。」
頭を上げ、目に飛び込んだのは、お館様と、なんとも美しい李亜の姿。
雷に打たれたような感覚。
初めて会ったときもこんな感覚に陥ったが、それ以上だ。
しばらく会わないうちに、美しさに磨きがかかり、相変わらず華やかで、美しかった。
「今日は皆に新しく柱になった者を紹介しようと思う。皆も知っての通り、鳴柱の五壌勝臣が上弦の参との闘いの末、左足を失くし柱を引退した。そして、宇髄天元が新たに柱の一人として加わった。みんな、よろしく頼むよ。」
「はい!」
皆一同、返事をする。
そして、李亜が口を開く。
「皆様、お疲れ様でございます。では、始めましょうか。」
俺の方なんて、見ていない。まっすぐ一点をみつめ淡々と話す李亜。声は、あの頃とまったく変わっていない、愛しい声。
正直なところ、会議の内容など頭に入らなかった。
美しい李亜の姿にひたすら見入っていると、突然、目が合う。いや、合っていない。見ていたのは、この耳飾りか。・・・もともとこれは李亜の物だったからな。性懲りもなくまだ俺は、肌身離さず付けている。
「・・・」
李亜が視線をずらす。赤い紅と揺れる耳飾りがなんとも、美しい。
会議を終えたら、少しだけ話がしたい。
今日を逃せば、次は半年後だ。
このままだと、納得いかねえ。
お館様と李亜が、部屋から出ると同時に
俺は少し重い腰を上げた。
雛鶴、まきを、須磨に見送られ、お館様のところへ向かう。今日は柱になって初めての柱合会議だ。
―――――――――――――――
「柱合会議には、李亜も参加するから、そのときにでも李亜と話をするといい。」
お館様の言葉を思い出す。
美人くノ一と同じ屋根の下。そのうち李亜のことだって忘れられる、そう思っていたが・・・
結局、逆にあの三人を通して李亜と一緒にいるかのような、懐かしい感覚ばかりだった。料理といい、持ち物といい、隙あらば李亜との思い出話をする三人。
忘れるどころか・・・・
ついに、今日、会えるのか、李亜。
屋敷に付くと、他の柱たちが8人集まっていた。やたらでかい男もいる。俺より縦寸がでかい奴を初めてみた。
「そなたが、音柱。わずか2年で柱になったそうだな。私は悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)だ。」
「宇髄天元と言います、よろしく、お願いします。」
「音柱か。これからよろしく頼むぞ。」
「体格も素晴らしい、お館様もさぞ、期待していることだろう!」
「そろそろお館様と李亜様がいらっしゃるぞ。」
柱達に歓迎され、やっと自分が”柱”になったんだという実感が沸いた。
「いらっしゃいましたよ!」
お館様、そして李亜が部屋に入る。
柱一同が頭を下げる。つられるように、俺も頭を下げた。
「久しぶり、私の子どもたち。よく集まってくれた。頭をあげていいよ。」
頭を上げ、目に飛び込んだのは、お館様と、なんとも美しい李亜の姿。
雷に打たれたような感覚。
初めて会ったときもこんな感覚に陥ったが、それ以上だ。
しばらく会わないうちに、美しさに磨きがかかり、相変わらず華やかで、美しかった。
「今日は皆に新しく柱になった者を紹介しようと思う。皆も知っての通り、鳴柱の五壌勝臣が上弦の参との闘いの末、左足を失くし柱を引退した。そして、宇髄天元が新たに柱の一人として加わった。みんな、よろしく頼むよ。」
「はい!」
皆一同、返事をする。
そして、李亜が口を開く。
「皆様、お疲れ様でございます。では、始めましょうか。」
俺の方なんて、見ていない。まっすぐ一点をみつめ淡々と話す李亜。声は、あの頃とまったく変わっていない、愛しい声。
正直なところ、会議の内容など頭に入らなかった。
美しい李亜の姿にひたすら見入っていると、突然、目が合う。いや、合っていない。見ていたのは、この耳飾りか。・・・もともとこれは李亜の物だったからな。性懲りもなくまだ俺は、肌身離さず付けている。
「・・・」
李亜が視線をずらす。赤い紅と揺れる耳飾りがなんとも、美しい。
会議を終えたら、少しだけ話がしたい。
今日を逃せば、次は半年後だ。
このままだと、納得いかねえ。
お館様と李亜が、部屋から出ると同時に
俺は少し重い腰を上げた。