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第1章 -昔の話-

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3人がこの屋敷に来てから約半年の月日が流れた。

彼女たちには、屋敷の掃除、家事全般を住み込みでやってもらい

時々は私と一緒に訓練をしたりして、過ごしている。





李亜様~!見てください!桜の蕾が咲いています!!」

「ほんとね、とっても綺麗。」

李亜様、こんなに幸せでいいのでしょうか、私たち。」
突然、雛鶴が聞く。

「今までたくさんの命を奪ってきました、忍の世界で生き抜いていくには、仕方が、なかった・・・」


「その過去をどう受けとめるのかは、あなたたち次第よ。でも、忘れないでいてほしいのは、私も、兄様も、この屋敷の人たちはみんな、あなたたちと過ごせて本当に楽しいと思っているの。」

李亜様。」

「それに、私だって、兄様だって同じよ。今まで何人もの隊士の命を犠牲にしながらも鬼殺隊指揮官を続けてきた。産屋敷の人間は基本的に任務には行かない。それでも偉そうに隊士に任務を命じるのよ。」

「でも李亜様は、何度も任務に出ているではありませんか。」

「そんなの、柱達の比でもないわ。あの人たちは、自らの命を犠牲にしながら鬼を倒す、人々を守るために。
とにかく、あなた達は笑っていなさい。・・・きっとそれが、誰かの助けになるときが来る。」

「そうでしょうか。・・・私たちも李亜様のように、料理も手当も剣術も、なんでもできる女性になりたいです!」


「なんでもできるわけじゃないけどね。でも料理はできたほうが、お嫁にいったとき役に立つわね」

「お嫁・・・////そんな日は来るのでしょうか。」
須磨が顔を赤らめる。

「・・・天元様にもう一度会いたいなあ・・恩返しも、したいし!」
まきをが言う。

「天元様のお嫁さんかあ・・・///」
雛鶴がほほ笑む。

「そうね、柱になったら、屋敷も与えられるしね」

「そ、そうなのですか。じゃあ、天元様と一緒に住みたーい!!」
須磨がわくわくした様子で話す。

「はやく、柱になってほしいです~」
と、まきを。

李亜様と離れるのは、とてもさみしい、ですけれど」
と、雛鶴の一言で他の二人も少ししょんぼりする。


「いつかは別れがくるのは当たり前よ!もしかすると私のほうが先にお嫁にいっちゃったりしてね!」
思ってもないことを言ってみる。

「そんなぁぁぁぁぁ・・・」


泣きじゃくる須磨をまきをが励ます。
「いつまでも、李亜様のお世話になるわけにはいかないでしょ!私たちは妻として天元様の屋敷を守り、お世話をするのよ!」





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きっと天元なら、3年もしないうちに柱になれるだろう。

彼女たちは、本当に天元のことが好きなようだし、天元だって、柱になったら今まで以上に過酷な任務を任される。屋敷の管理や身の回りの世話は彼女たちにやってもらえばいい。柱の報酬は、女3人養うくらい余裕の額。

そうするのが一番いい、天元にとっても、彼女たちにとっても、そして





私にとっても。


嫁をもらってくれれば、私の気持ちにも踏ん切りがつく。


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