第1章 -昔の話-
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天元の嫁3人は、しばらく産屋敷家で暮らしてもらうことになった。
兄様にもすべての事情を話し、了承を得ている。
この3人は、私や兄様と天元の関係を知らない。天元にも、3人を屋敷に連れてきたことは教えていない。
天元は、いま正式な鬼殺隊入隊にむけて過酷な訓練に励んでいる。
まだ、言うべき時ではないだろう。
私が3人をこの屋敷に連れてきた理由は大きく分けて3つある。
一番は、困っていて放っておけなかったこと。
二番は、屋敷の女手が足りなかったこと。
三番は、、寂しかったこと。
正直、天元がいなくなってから、すごく寂しかった。寂しさを紛らわすために、毎日修業に出かけている、といっても過言ではない。
屋敷に併設された稽古場は、天元との思い出ばかり。
いつになったら忘れられる?
「李亜様!こんな綺麗なお着物、本当にお借りしてよいのですか?」
「こんなの初めて。本物の女の子みたい!」
「こんな着物を着なくたって十分女の子らしいわ。これは、あなたたちにあげる、好きなときに着ていいから。」
「なにから何まで、ありがとうございます!」
「こちらこそ。屋敷の女手がたりなくて、ちょうど困ってたの。」
―――――――――――
彼女たちがここへきて、一週間ほどたったころ、兄様に尋ねられる。
「李亜、いわなくていいの?」
「なにを、ですか?」
「昔、天元もここに住んでたこと。」
「・・・いうつもりはありません。」
「どうして?」
「・・・ここ一週間考えていたのですが、天元が柱になれば、屋敷が与えられますよね。そしたら、彼女たちを天元の屋敷へ行かせようと思うのです。本当の嫁として。彼女たちは自分たちを外の世界へ連れ出してくれた天元に恩返しがしたいといっていますし、天元だって、屋敷を持てば女手も必要でしょう。」
「李亜は、天元が柱になるって確信してるんだね。」
「当たり前でしょう。」
「ふふっ。そうだね。天元ならきっと、短い期間で立派な柱になるね。それを妻として支えるのが、彼女達の役目、李亜はそう考えているんだね、だから今まで李亜と天元が培ってきた思い出を、しまいこもうとしているんだね。」
「師弟関係だったと伝える分には構いませんが。なんとなく、彼女たちはなにも知らないほうが、安心して天元の元へお嫁にいけると思いまして。それまでは、私が基本的な家事や護身術を彼女たちに教えていきたいと思います。」
「李亜の考え、気持ちは十分わかったよ。僕からも、天元がこの屋敷にいたことについては話さないでおく。」
「ありがとうございます、兄様。」
――――――――――――――
「そう簡単にいくかな?」
「耀哉様、どうされました?」
妻のあまねが聞く。
「あの子(天元)の強さの源は、まぎれもない、李亜だ。今も天元は、李亜を守る、ただそれだけために己の限界と闘っている。」
「お二人には、この先どんな未来が待っているのでしょうかね。」
兄様にもすべての事情を話し、了承を得ている。
この3人は、私や兄様と天元の関係を知らない。天元にも、3人を屋敷に連れてきたことは教えていない。
天元は、いま正式な鬼殺隊入隊にむけて過酷な訓練に励んでいる。
まだ、言うべき時ではないだろう。
私が3人をこの屋敷に連れてきた理由は大きく分けて3つある。
一番は、困っていて放っておけなかったこと。
二番は、屋敷の女手が足りなかったこと。
三番は、、寂しかったこと。
正直、天元がいなくなってから、すごく寂しかった。寂しさを紛らわすために、毎日修業に出かけている、といっても過言ではない。
屋敷に併設された稽古場は、天元との思い出ばかり。
いつになったら忘れられる?
「李亜様!こんな綺麗なお着物、本当にお借りしてよいのですか?」
「こんなの初めて。本物の女の子みたい!」
「こんな着物を着なくたって十分女の子らしいわ。これは、あなたたちにあげる、好きなときに着ていいから。」
「なにから何まで、ありがとうございます!」
「こちらこそ。屋敷の女手がたりなくて、ちょうど困ってたの。」
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彼女たちがここへきて、一週間ほどたったころ、兄様に尋ねられる。
「李亜、いわなくていいの?」
「なにを、ですか?」
「昔、天元もここに住んでたこと。」
「・・・いうつもりはありません。」
「どうして?」
「・・・ここ一週間考えていたのですが、天元が柱になれば、屋敷が与えられますよね。そしたら、彼女たちを天元の屋敷へ行かせようと思うのです。本当の嫁として。彼女たちは自分たちを外の世界へ連れ出してくれた天元に恩返しがしたいといっていますし、天元だって、屋敷を持てば女手も必要でしょう。」
「李亜は、天元が柱になるって確信してるんだね。」
「当たり前でしょう。」
「ふふっ。そうだね。天元ならきっと、短い期間で立派な柱になるね。それを妻として支えるのが、彼女達の役目、李亜はそう考えているんだね、だから今まで李亜と天元が培ってきた思い出を、しまいこもうとしているんだね。」
「師弟関係だったと伝える分には構いませんが。なんとなく、彼女たちはなにも知らないほうが、安心して天元の元へお嫁にいけると思いまして。それまでは、私が基本的な家事や護身術を彼女たちに教えていきたいと思います。」
「李亜の考え、気持ちは十分わかったよ。僕からも、天元がこの屋敷にいたことについては話さないでおく。」
「ありがとうございます、兄様。」
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「そう簡単にいくかな?」
「耀哉様、どうされました?」
妻のあまねが聞く。
「あの子(天元)の強さの源は、まぎれもない、李亜だ。今も天元は、李亜を守る、ただそれだけために己の限界と闘っている。」
「お二人には、この先どんな未来が待っているのでしょうかね。」