知らないけど分かってる。
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知らないけど分かってる。16
* * *
昨夜の飲めや歌えやの騒ぎを見ていただけに、真剣な面持ちでロー相手に果敢に挑むイッカクとペンギンに思わず見入ってしまう。しなやかな筋肉の動き、鋭い呼吸、先の先を読む戦略的思考、何もかも昨日と別人で、皆のことを少し思い出せたと喜んでいた気持ちから一転、まだまだ自分の失った記憶の多さに少しだけ打ちひしがれる。
皆のことをもっと思い出したい。
僅か一日でこんなに心境が変わるとは思わず、自分自身に戸惑ってしまう。まぁ、身体中の鬱血跡の真実を知る心の準備はできてないけれど……。
「おい、動きが単調だぞ。ヘバってんじゃねぇ。」
よく通る心地よい低音が聞こえて、思わず声の主を探してしまう。ローに攻めあぐねているのかペンギンとイッカクは互いに構えたまま、じりじりと睨み合いが続いている。
距離が近いと威圧感に圧倒されてしまうし、何より視線が絡むのが怖くて、ローから目をそらしてばかりだったが、今日は遠く眺めているだけなので、その姿をゆっくりと観察する。
すらりと伸びた手足に、しなやかな身体。
鼻筋が通って涼しげな目元。
船内とは比べものにならない明るい空間で、その姿をしっかりと目に納める。稽古で身体を動かしているときは、いつもの仏頂面ではなく心なしか表情も豊かだ。まるで悪戯ばかりしている近所の悪ガキのように不敵な笑いを湛えた口元は、幾分かローを幼く見せている。
そのまま時間の経過を忘れて見学するも、寝不足で満身創痍の体には堪えたようで、足元がふらつく。僅かなふらつきを目ざとくシャチが気づき、そのまま強引とも言えるようなエスコートで、近くのビーチチェアを休憩用に用意してくれる。
ビーチチェアにしなだれかかるように座り、火照る肌を休める。ロー達の姿に夢中になっていたとは言え、炎天下で帽子も被らず過ごしていたのは不味かったようだ。意外と体力が奪われていたのか、座った途端にどっと鉛のように体が重くなり、視界が歪む。
「オレ、ちょっと下に降りるけど何かあったら声掛けろよ?」
メイン甲板で呼ばれたのか、シャチは私に一声掛けるとひらりと下の甲板へと飛び降りる。普段ヘラヘラしてても、シャチやペンギン、イッカクも当然ながら身体能力が高い。もちろん一朝一夕の努力ではなく、日々の鍛練で得られた力だから羨ましがるなんて、おこがましいとは分かっている。ただローと全力でぶつかり合えることに、少しだけ仲間外れにされているような疎外感を覚えてしまう。
……まるで、これは嫉妬じゃないか。
自分の思考に嫌気がさすが、これも全部体調が優れずネガティブになっているせいだと結論づけた。これは本格的に睡眠をとった方が良さそうだ……。波の音と頬を撫ぜる潮風が気持ち良い、今ならスムーズに入眠できそうだとリクライニング部分に身体を伸ばしてみる。しかし昨夜と同じように、寝よう寝ようと自らに課したプレッシャーが邪魔して一向に眠気がこない。どうしたものかと、ビーチチェアの上で小さく丸まって転がっていると、ふと顔に柔らかいものが当たった。
誰かの……シャツ?
先ほどまで皆の荷物置きにされていたビーチチェアだったが、シャチによってタオルやジュース、脱ぎ捨てられたツナギや読みかけの本など、全てビーチチェアから引きずり下ろされ床に散乱している。白いビーチチェアと同系色の白いシャツだから見逃したのだろうか、そのシャツはリクライニング部分にきちんと広げてかけられていた。
着古して柔らかくなった綿の肌触りが思いの外、心地良い。端から見たらドン引きだろうが、誰の持ち物とも分からないシャツに顔を埋めてみる。
あ、この匂い……すごく落ち着く。
太陽の匂いと、持ち主の香りだろうか。
上手く例えるのは難しいが、子どもの頃に大事にしてたブランケットやぬいぐるみ、お母さんのパジャマ……そんな安心感の塊のような存在。
たかが一枚の白いシャツなのに、誰か大切な人に抱き締められていような気持ちになり、ゆっくりゆっくりと緊張がほどけていく。気がつけばシャツをかき抱いて、私はいつの間にか意識を手放していた。
* * *
イッカクとペンギン、ジャンバールとウニの稽古が終わったタイミングで、一旦甲板から離れる。疲れはないが、流石に水分補給と汗くらい拭こうとデッキチェアに向かうところで、先ほどまで〇〇と一緒にいたであろうシャチを見かけ、声をかける。
「シャチ、〇〇はどうした?」
「さっきまで上で一緒に見学してましたよ。キャプテンの肉体美と美技に頬を赤らめて、見惚れてました。」
「……で、当の本人はどうした?」
シャチの嘘とも本当とも分からない発言だったが、悪い気はしない。少しでもおれに興味を持つなら、願ったり叶ったりだ。
「少し暑さにバテちゃったみたいで、今ビーチチェアで休ませてます。あ、これ。様子見に行くなら渡してやってください。」
そういって冷たい水のボトルを投げてよこす。キャプテンを顎で使うとは良い度胸だ。〇〇に関わることだと、昨日からクルーがやけに強気でおれに食ってかかるので、いつも以上に手を焼いて、思わずため息が出る。おれが敢えて〇〇と接触しないように気を遣っているというのに……。
で、サブ甲板に足を運んで眼前に広がる光景に毒気を抜かれて今に至る。
「……おい。」
『あらぁ』
第一声はおれ。
次いで間の抜けた合いの手は先ほど稽古を終えたペンギンとイッカクだ。
目の前のビーチチェアでは、パラソルの日陰の下、〇〇が芋虫のように縮こまって静かに寝息を立てている。ただそれだけなら睡眠不足と聞いていただけに、ようやく寝たかと安堵するものの、目の前の光景は一筋縄ではいかない。〇〇はおれが稽古前に脱いだシャツをしっかと握りしめ、あろうことか顔を埋めて寝ていた。
「オレの服、貸しましょうか?」
ペンギンに背後から肩をポンと叩かれる。顔は見えないが、声だけでこの状況を面白がっていることは十分伝わった。
「せっかく寝れたみたいですし、このままシャツは諦めた方が良いんじゃないですか?」
イッカクもニコニコと〇〇を見ながら続ける。日は少しずつ傾いてきたので、パラソルの日陰からはみ出した〇〇の白い足がうっすらと赤らんできた。
「シャツのことは、もういい。だが、このままってわけにもいかねぇだろ。」
「じゃあ、キャプテンが抱っこして運んであげたら?」
「だ……、こんな汗まみれでできるか!!」
イッカクが事も無げにとんでもないことを言い出し、ふざけるなと思わず強めに否定する。
「えー、キャプテンの汗なんて、世の女性にとってご褒美じゃないですか。」
「私は興味ないわ。」
好き勝手言うイッカクとペンギンの存在を無視したところで、ちょうど甲板にベポが出てきた。ベポは白熊のミンク族なので暑さが苦手だ。稽古には参加するものの、今日みたいに日差しが強く気温が高い日は自分の番まで船内やビーチパラソルの下で待っていることが多い。そろそろ出番かと様子を見に来たところを捕まえる。
「……ベポ、ちょうど良かった。〇〇がようやく寝た。船長室のベッドに寝かせておいてやれ。」
「〇〇、寝れたんだ!良かった~。」
心底嬉しそうな様子で、軽々と〇〇を持ち上げる。持ち上げられた衝撃で一瞬〇〇の眠りも浅くなったのか、もぞもぞとベポの腕の中で身動ぎする。その隙におれのシャツを腕から引き抜こうとするも、まるで子どもがイヤイヤをするように眉間に皺を寄せて、更に強くおれのシャツを抱き締めた。
「……随分、キャプテンのシャツがお気に入りみたいね。やっぱり寝る場所を変えた方が良いんじゃないですか、キャプテン?」
おれがシャツを取り返せなかったことが、そんなに面白いのか、笑いを噛み殺してイッカクが言う。それに神妙な面持ちでペンギンも続けた。
「確かに、できる限り記憶を失う前の環境に近づけるならイッカクの言うように、いつも寝てた場所や条件の方が良いと思いますよ。枕が変わっただけで寝れない人もいるくらいなんですから。イッカクの部屋で寝ても、〇〇にとって記憶が戻るチャンスにはならないと思いますけどね。」
「……かといって今の〇〇が苦手な海賊、王下七武海と一つのベッドで寝れると思うか?そっちの方が、〇〇にとっては拷問だろうよ。」
そうかなぁとペンギン達はぶつくさ言ってはいたが、それに構わず先に行けとベポに目で合図する。〇〇を優しく横抱きにしたベポは頷くと、太陽から逃げるように足早に船内に移動した。
* * *
手が空いているクルーは皆、甲板に出てキャプテンとの稽古だからか、船内はとても静かだ。周りに誰もいないことを確認してから、腕の中で目を閉じる〇〇に声をかける。
「ねぇ、〇〇。もう、起きてるんでしょ?」
〇〇は一瞬身体を硬直させた後、ゆっくりと目を開ける。仮眠で体調は少し回復できたのか顔色は悪くないが、今にも泣きそうな声で呟いた。
「……ベポ。さっきロー達が話してたことは本当?私が今までローと同じベッドで寝てたって。」
* * *
昨夜の飲めや歌えやの騒ぎを見ていただけに、真剣な面持ちでロー相手に果敢に挑むイッカクとペンギンに思わず見入ってしまう。しなやかな筋肉の動き、鋭い呼吸、先の先を読む戦略的思考、何もかも昨日と別人で、皆のことを少し思い出せたと喜んでいた気持ちから一転、まだまだ自分の失った記憶の多さに少しだけ打ちひしがれる。
皆のことをもっと思い出したい。
僅か一日でこんなに心境が変わるとは思わず、自分自身に戸惑ってしまう。まぁ、身体中の鬱血跡の真実を知る心の準備はできてないけれど……。
「おい、動きが単調だぞ。ヘバってんじゃねぇ。」
よく通る心地よい低音が聞こえて、思わず声の主を探してしまう。ローに攻めあぐねているのかペンギンとイッカクは互いに構えたまま、じりじりと睨み合いが続いている。
距離が近いと威圧感に圧倒されてしまうし、何より視線が絡むのが怖くて、ローから目をそらしてばかりだったが、今日は遠く眺めているだけなので、その姿をゆっくりと観察する。
すらりと伸びた手足に、しなやかな身体。
鼻筋が通って涼しげな目元。
船内とは比べものにならない明るい空間で、その姿をしっかりと目に納める。稽古で身体を動かしているときは、いつもの仏頂面ではなく心なしか表情も豊かだ。まるで悪戯ばかりしている近所の悪ガキのように不敵な笑いを湛えた口元は、幾分かローを幼く見せている。
そのまま時間の経過を忘れて見学するも、寝不足で満身創痍の体には堪えたようで、足元がふらつく。僅かなふらつきを目ざとくシャチが気づき、そのまま強引とも言えるようなエスコートで、近くのビーチチェアを休憩用に用意してくれる。
ビーチチェアにしなだれかかるように座り、火照る肌を休める。ロー達の姿に夢中になっていたとは言え、炎天下で帽子も被らず過ごしていたのは不味かったようだ。意外と体力が奪われていたのか、座った途端にどっと鉛のように体が重くなり、視界が歪む。
「オレ、ちょっと下に降りるけど何かあったら声掛けろよ?」
メイン甲板で呼ばれたのか、シャチは私に一声掛けるとひらりと下の甲板へと飛び降りる。普段ヘラヘラしてても、シャチやペンギン、イッカクも当然ながら身体能力が高い。もちろん一朝一夕の努力ではなく、日々の鍛練で得られた力だから羨ましがるなんて、おこがましいとは分かっている。ただローと全力でぶつかり合えることに、少しだけ仲間外れにされているような疎外感を覚えてしまう。
……まるで、これは嫉妬じゃないか。
自分の思考に嫌気がさすが、これも全部体調が優れずネガティブになっているせいだと結論づけた。これは本格的に睡眠をとった方が良さそうだ……。波の音と頬を撫ぜる潮風が気持ち良い、今ならスムーズに入眠できそうだとリクライニング部分に身体を伸ばしてみる。しかし昨夜と同じように、寝よう寝ようと自らに課したプレッシャーが邪魔して一向に眠気がこない。どうしたものかと、ビーチチェアの上で小さく丸まって転がっていると、ふと顔に柔らかいものが当たった。
誰かの……シャツ?
先ほどまで皆の荷物置きにされていたビーチチェアだったが、シャチによってタオルやジュース、脱ぎ捨てられたツナギや読みかけの本など、全てビーチチェアから引きずり下ろされ床に散乱している。白いビーチチェアと同系色の白いシャツだから見逃したのだろうか、そのシャツはリクライニング部分にきちんと広げてかけられていた。
着古して柔らかくなった綿の肌触りが思いの外、心地良い。端から見たらドン引きだろうが、誰の持ち物とも分からないシャツに顔を埋めてみる。
あ、この匂い……すごく落ち着く。
太陽の匂いと、持ち主の香りだろうか。
上手く例えるのは難しいが、子どもの頃に大事にしてたブランケットやぬいぐるみ、お母さんのパジャマ……そんな安心感の塊のような存在。
たかが一枚の白いシャツなのに、誰か大切な人に抱き締められていような気持ちになり、ゆっくりゆっくりと緊張がほどけていく。気がつけばシャツをかき抱いて、私はいつの間にか意識を手放していた。
* * *
イッカクとペンギン、ジャンバールとウニの稽古が終わったタイミングで、一旦甲板から離れる。疲れはないが、流石に水分補給と汗くらい拭こうとデッキチェアに向かうところで、先ほどまで〇〇と一緒にいたであろうシャチを見かけ、声をかける。
「シャチ、〇〇はどうした?」
「さっきまで上で一緒に見学してましたよ。キャプテンの肉体美と美技に頬を赤らめて、見惚れてました。」
「……で、当の本人はどうした?」
シャチの嘘とも本当とも分からない発言だったが、悪い気はしない。少しでもおれに興味を持つなら、願ったり叶ったりだ。
「少し暑さにバテちゃったみたいで、今ビーチチェアで休ませてます。あ、これ。様子見に行くなら渡してやってください。」
そういって冷たい水のボトルを投げてよこす。キャプテンを顎で使うとは良い度胸だ。〇〇に関わることだと、昨日からクルーがやけに強気でおれに食ってかかるので、いつも以上に手を焼いて、思わずため息が出る。おれが敢えて〇〇と接触しないように気を遣っているというのに……。
で、サブ甲板に足を運んで眼前に広がる光景に毒気を抜かれて今に至る。
「……おい。」
『あらぁ』
第一声はおれ。
次いで間の抜けた合いの手は先ほど稽古を終えたペンギンとイッカクだ。
目の前のビーチチェアでは、パラソルの日陰の下、〇〇が芋虫のように縮こまって静かに寝息を立てている。ただそれだけなら睡眠不足と聞いていただけに、ようやく寝たかと安堵するものの、目の前の光景は一筋縄ではいかない。〇〇はおれが稽古前に脱いだシャツをしっかと握りしめ、あろうことか顔を埋めて寝ていた。
「オレの服、貸しましょうか?」
ペンギンに背後から肩をポンと叩かれる。顔は見えないが、声だけでこの状況を面白がっていることは十分伝わった。
「せっかく寝れたみたいですし、このままシャツは諦めた方が良いんじゃないですか?」
イッカクもニコニコと〇〇を見ながら続ける。日は少しずつ傾いてきたので、パラソルの日陰からはみ出した〇〇の白い足がうっすらと赤らんできた。
「シャツのことは、もういい。だが、このままってわけにもいかねぇだろ。」
「じゃあ、キャプテンが抱っこして運んであげたら?」
「だ……、こんな汗まみれでできるか!!」
イッカクが事も無げにとんでもないことを言い出し、ふざけるなと思わず強めに否定する。
「えー、キャプテンの汗なんて、世の女性にとってご褒美じゃないですか。」
「私は興味ないわ。」
好き勝手言うイッカクとペンギンの存在を無視したところで、ちょうど甲板にベポが出てきた。ベポは白熊のミンク族なので暑さが苦手だ。稽古には参加するものの、今日みたいに日差しが強く気温が高い日は自分の番まで船内やビーチパラソルの下で待っていることが多い。そろそろ出番かと様子を見に来たところを捕まえる。
「……ベポ、ちょうど良かった。〇〇がようやく寝た。船長室のベッドに寝かせておいてやれ。」
「〇〇、寝れたんだ!良かった~。」
心底嬉しそうな様子で、軽々と〇〇を持ち上げる。持ち上げられた衝撃で一瞬〇〇の眠りも浅くなったのか、もぞもぞとベポの腕の中で身動ぎする。その隙におれのシャツを腕から引き抜こうとするも、まるで子どもがイヤイヤをするように眉間に皺を寄せて、更に強くおれのシャツを抱き締めた。
「……随分、キャプテンのシャツがお気に入りみたいね。やっぱり寝る場所を変えた方が良いんじゃないですか、キャプテン?」
おれがシャツを取り返せなかったことが、そんなに面白いのか、笑いを噛み殺してイッカクが言う。それに神妙な面持ちでペンギンも続けた。
「確かに、できる限り記憶を失う前の環境に近づけるならイッカクの言うように、いつも寝てた場所や条件の方が良いと思いますよ。枕が変わっただけで寝れない人もいるくらいなんですから。イッカクの部屋で寝ても、〇〇にとって記憶が戻るチャンスにはならないと思いますけどね。」
「……かといって今の〇〇が苦手な海賊、王下七武海と一つのベッドで寝れると思うか?そっちの方が、〇〇にとっては拷問だろうよ。」
そうかなぁとペンギン達はぶつくさ言ってはいたが、それに構わず先に行けとベポに目で合図する。〇〇を優しく横抱きにしたベポは頷くと、太陽から逃げるように足早に船内に移動した。
* * *
手が空いているクルーは皆、甲板に出てキャプテンとの稽古だからか、船内はとても静かだ。周りに誰もいないことを確認してから、腕の中で目を閉じる〇〇に声をかける。
「ねぇ、〇〇。もう、起きてるんでしょ?」
〇〇は一瞬身体を硬直させた後、ゆっくりと目を開ける。仮眠で体調は少し回復できたのか顔色は悪くないが、今にも泣きそうな声で呟いた。
「……ベポ。さっきロー達が話してたことは本当?私が今までローと同じベッドで寝てたって。」