p4
name change▽
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「え、花村くん今日誕生日なんだ」
「ああ、まあな」
学校からの帰り道、私は花村くんと雑談していた。
花村くんとは、私がペルソナを手に入れて特捜隊の仲間になってからは、家も近いしよく一緒に登下校するようになっていた。
でもね花村くん、今日が誕生日だってこと初めて聞いたよ。
「もう、もっと早く言ってくれればプレゼント用意できたのに!」
「やっぱりなぁ〜」
「なにがやっぱりなの?」
「いや、#苗#って明日誕生日とか言ったら、絶対プレゼント用意するよなって思ったから言わなかったんだぜ?」
続けて、自分の金は自分の好きなことに使ってほしいじゃん?という花村くん。
そんな花村くんに私は頰を膨らませて、少し睨みながら見上げた。花村くんは苦笑していた。
花村くんは私に言ったら、プレゼント用意するだろうからって言っていたけど、そりゃそうだ。好きな人なんだから絶対にあげたいって思っちゃうじゃないか。
でも急すぎてプレゼントできるものなんて持ってない。
今からジュネスに行くとか、休日に沖奈にでも行って買うとか、色々選択肢はある。だけど、ジュネスって花村くん家じゃん?それに後日に渡すとか私が許せない。じゃあどうすればいいの!?
とりあえず何かないかと鞄を漁ってみる。
「いや本当に、プレゼントとかいらねえよ?」
「私が渡したいのっ」
少し言葉を交わしながら、私は必死に鞄を漁る。毎日置き勉しているため教科書は入っていない。筆箱も学校に置いてある。そのため入っているのはティッシュなどが入っている化粧ポーチのみ。そういえば化粧ポーチに、この前沖奈のUFOキャッチャーで大量に取った飴玉を少し入れていた気がするから、手探りで探してみる。
「あっ、あった!!」
「うおっ!?#苗#おまっ急に大きな声出すなよ!ビビるわ」
「ふふ、花村くん、あったよ!」
「え、なにが?」
「誕生日プレゼント!」
「だからいらねえって」
「だからぁ、私が渡したいだけなの」
はいっという声と同時に、私は手のひらを花村くんへ突き出した。
突き出した手のひらに乗っているのは、先ほど化粧ポーチの中から出てきたオレンジの飴玉。私のお気に入りだ。
オレンジは味も好きだけど、色も花村くんのイメージカラーって感じがして好きなのだ。
「ほらっ飴だよ。ただの飴玉だから受け取ってよ」
「じゃあ…ありがとな、#苗#」
「いえいえ。…来年はもっとちゃんとしたのにしたいな」
ぼそっと呟いた言葉は多分聞こえていなかったのだろう。花村くんはオレンジの飴を口の中へ放り込み、美味いと言っていた。嬉しそうな顔をしているように見えるのは、多分気のせい。
花村くんを眺めてニコニコしている私は大事なことを思い出した。
そういえば、言わなければいけないことを言っていないじゃないか。
「花村くんっ」
私が名前を呼ぶと、ん?と口角を少し上げて振り返った花村くん。
夕焼けでいつもより明るく見える髪の毛が視界に入り、やっぱり好きだなぁと思いながら私は口を開いた。
「お誕生日おめでとう!」
花村くんは多分今日1番の笑顔でありがとうと言った。
ーーーーーー
陽介Happy Birthday!
P4では陽介とりせが大好きでした。
2018/6/22
「ああ、まあな」
学校からの帰り道、私は花村くんと雑談していた。
花村くんとは、私がペルソナを手に入れて特捜隊の仲間になってからは、家も近いしよく一緒に登下校するようになっていた。
でもね花村くん、今日が誕生日だってこと初めて聞いたよ。
「もう、もっと早く言ってくれればプレゼント用意できたのに!」
「やっぱりなぁ〜」
「なにがやっぱりなの?」
「いや、#苗#って明日誕生日とか言ったら、絶対プレゼント用意するよなって思ったから言わなかったんだぜ?」
続けて、自分の金は自分の好きなことに使ってほしいじゃん?という花村くん。
そんな花村くんに私は頰を膨らませて、少し睨みながら見上げた。花村くんは苦笑していた。
花村くんは私に言ったら、プレゼント用意するだろうからって言っていたけど、そりゃそうだ。好きな人なんだから絶対にあげたいって思っちゃうじゃないか。
でも急すぎてプレゼントできるものなんて持ってない。
今からジュネスに行くとか、休日に沖奈にでも行って買うとか、色々選択肢はある。だけど、ジュネスって花村くん家じゃん?それに後日に渡すとか私が許せない。じゃあどうすればいいの!?
とりあえず何かないかと鞄を漁ってみる。
「いや本当に、プレゼントとかいらねえよ?」
「私が渡したいのっ」
少し言葉を交わしながら、私は必死に鞄を漁る。毎日置き勉しているため教科書は入っていない。筆箱も学校に置いてある。そのため入っているのはティッシュなどが入っている化粧ポーチのみ。そういえば化粧ポーチに、この前沖奈のUFOキャッチャーで大量に取った飴玉を少し入れていた気がするから、手探りで探してみる。
「あっ、あった!!」
「うおっ!?#苗#おまっ急に大きな声出すなよ!ビビるわ」
「ふふ、花村くん、あったよ!」
「え、なにが?」
「誕生日プレゼント!」
「だからいらねえって」
「だからぁ、私が渡したいだけなの」
はいっという声と同時に、私は手のひらを花村くんへ突き出した。
突き出した手のひらに乗っているのは、先ほど化粧ポーチの中から出てきたオレンジの飴玉。私のお気に入りだ。
オレンジは味も好きだけど、色も花村くんのイメージカラーって感じがして好きなのだ。
「ほらっ飴だよ。ただの飴玉だから受け取ってよ」
「じゃあ…ありがとな、#苗#」
「いえいえ。…来年はもっとちゃんとしたのにしたいな」
ぼそっと呟いた言葉は多分聞こえていなかったのだろう。花村くんはオレンジの飴を口の中へ放り込み、美味いと言っていた。嬉しそうな顔をしているように見えるのは、多分気のせい。
花村くんを眺めてニコニコしている私は大事なことを思い出した。
そういえば、言わなければいけないことを言っていないじゃないか。
「花村くんっ」
私が名前を呼ぶと、ん?と口角を少し上げて振り返った花村くん。
夕焼けでいつもより明るく見える髪の毛が視界に入り、やっぱり好きだなぁと思いながら私は口を開いた。
「お誕生日おめでとう!」
花村くんは多分今日1番の笑顔でありがとうと言った。
ーーーーーー
陽介Happy Birthday!
P4では陽介とりせが大好きでした。
2018/6/22
1/1ページ