(うえだ未知_fanbook)

(あのこはラブインベーダー)

□→(一平&未宇)’[1,]

(c)うえだ未知 先生
◇あのこはラブインベーダー
◇小学館別冊少女コミック増刊
◇1980年9月号
◇読切/26p/ラブコメ/怪奇(?)/ふしぎチック/
※「ふしぎ+ロマンチック」造語と思われます…途中からファンタジー要素あり.


【学校いちの秀才「等々力一平(とどろきいっぺい)」は,勉強一筋のガリ勉青年.創立祭で友人たちが盛り上がってるというのに自分は参考書を読んでばかり.ステージ上にいる創立祭の女王「下北沢未宇(しもきたざわみう)」は全校男子が夢中にならずにいられない『カワユイコちゃん…☆』しかし,一平は目もくれない…◆女王のブーケトスを受け取った男子は1週間,彼女とカップルになれるのだが,男子たちが,われ先とブーケを受け取ろうとする中,ブーケは一平の読んでいた参考書に飛び込む.未宇は他の男子たちに目もくれず一平の元へ駆け寄ると,ほっぺにキス…☆一平は拒否するが他の男子たちに取り押さえられてしまい,未宇とカップルとなることに…!◆一方,女子たちは学校いちの美青年「下落合(しもおちあい)ジョーニアス」に夢中になってる.「女性から指名されるなんてガマンできない(女性側の手間をかけさせたくない,の意)」と言い,自ら王の座を拒否した.そんな彼は男子たちの女王である未宇を一目で気に入り声をかけるが,未宇はジョーニアスをツメで引っかいてアカンべーしてしまうのだった.しかし逆に今まで会ったことのないタイプで,更に気に入ってしまう.ジョーニアスは「必ず未宇ちゃんをいただくぞ!」一方的に一平をライバル視するのであった…◆さて…創立祭も終わり,図書館で勉強を終えた一平が帰宅しようとすると,未宇は居眠りして待っていた.愛らしい未宇に少し,ときめく一平だったが,別れ際に「好物のプラムを食べ過ぎちゃダメよ〜」…と,なぜか一平の家の冷蔵庫の事情までお見通しなのだった…◆その夜…おそくまで勉強してる一平に未宇が温かいお茶を差し入れてくる.「一体,どうやって部屋に入ったんだ…?!」すると未宇は飼い猫『ミュウ』の姿になって…☆】



{◎…正直,表紙も,タイトルにも,なんの前触れもないまま(…確かに,キャッチコピー「ふしぎチック」と,あるが…)10ページ目で,いきなり「未宇の正体が実は猫」という唐突な設定に,ちょっと戸惑ってしまいましたが…けれど全体的に笑えてハッピーエンドで良かったです(…当初,『月夜にオンリーユー』みたく悲恋ものになってしまうの!?…と,ヒヤヒヤしました)◆それにしても『猫のミュウ』の登場の仕方は…マンスク辺りに投稿したら「26ページ作品なら,最初の3ページまでに伏線を用意しましょ〜」…とか批評されそうだなぁ…もしかしたら猫になる設定は後付けだったのかも…この時代の少女マンガって,こんな感じなのかしら〜??「綿の国星」みたいな…でも『人間と猫の恋』設定なら,むしろ今の方が流行りそうなのに,もったいない…☆未知先生の時代では早すぎたアイディアだったかも…たぶんこの作風が,後の『みらくるミミkun』につながってるのかもしれません◆未宇は勉強は,そこそこ努力中…,裁縫(さいほう)は指がキズだらけ(作った『魚のマスコット』を一平にプレゼントしている)猫なので身体能力はプロ級の体操選手レベル…という身軽さ☆未知先生の絵柄,この『宙返りポーズ』がまたキレ〜なんですよ,さすが…!◆例によって,ジョーニアスは「ナルシストキャラ」で一平いわく「取り柄が顔だけ」といって構っちゃいません(ただし,イジワルでジョーニアスが差し出した『T大問題集』の内容を質問された時は「へぇ~,こいつも勉強を頑張ってんだな」…と見直してます.未宇に対しても,猫といえど人間に近づこうと努力してる姿は認めていて,一平のこの性格が,また格好良いです…☆)未宇もジョーニアスを全く相手にせず,一平に一筋…♡.イケメンなのにギャグキャラ,『恋仇がえし〜』の赤目君もそうですが…未知先生がマンガで描く「ヒロインに言い寄るイケメン」は「上辺だけで真心がなく薄っぺらい愛情の人」に対する批判なのだな…と感じます◆未宇ちゃんのヘアスタイル…ボリュームある三つ編みと,猫耳風くせっ毛が,かわゆいですぅ〜☆女王ティアラを被ってる以外の,さりげない『お魚ヘアピン』も良い感じ.表紙に『大きな魚クッション』が描かれているのですが(たぶん想像で…)後日,作った『お魚グッズ2作目』と思われます.あと一平に「あのね,ケッコンして…♡」大胆にもプロポーズしちゃうところも,(雨の日に助けてくれた一平に,ひとめぼれ…☆).ジョーニアスのイジワル問題集に夢中になっていた一平から「うるさいなぁ!」といわれてしまい,『人間の恋人になろうなんて無理だったのかな…』落ち込む姿が,いじらしい(ただし…なぐさめようとしたジョーニアスに対しては,肩も触らせない素早さで顔を引っかき,走り去った未宇なのだった…)
(;・∀・)…◆人間姿になった未宇に「ばけねこぉ〜!?」(ひとめぼれした時のことを話す未宇を見て叫ぶ一平…このコマが1番大笑いしました〜☆)「勉強の能率が落ちるなぁ」…と,最初はメーワクそうな一平だったが…放課後,図書館で遅くまで勉強しても待っていたり,勉強で手間のかかる鉛筆を削ってくれたり,肩が凝ってる一平に湿布を用意したり,未宇のさり気ない気配りや優しさに惹かれていく過程が良いです…☆問題集がなかなか解けず,ジョーニアスが冷やかしに来たと思い込んで気づかずに,未宇に対し怒鳴ってしまい,家に全く帰って来ない未宇を雨の中を探し回る姿に一平の思いの強さが伺えます.一平のお母さんが「ミュウだって,お年頃よ,どこかの屋根でデートでしょ?(両親には「猫のミュウが人間にもなれる」とバレてない…)」の言葉に動揺しちゃう一平…かわゆいぃ〜☆◆ラストシーンで,一平と未宇が再会した場面ですが,未知先生が描きづらかったのか…40年前の少女マンガは「男女が抱きしめ合う」が絵的にNGだったのか…両親の会話「一平が雨の中で,さわいでるようだな」「思春期なのね」で埋まってしまい,せっかくの見せ場が,もったいない…と感じました(ぇ〜…じゃあ,ほっぺチューは,いいのぉ~?とも思いましたが).まぁ…主人公の一平も母親の「ミュウと一緒にねた」で「ねたとか言わないで〜大人ってフケツよぅ」なんていう始末ですが.◆「二度と未宇に会えない…」と感じた一平が雨の中で涙する場面がとっても良かったですぅ〜♡『泣く男の子』を描いてくれる未知先生の(「ミミkun」最終回で『涙するトムくん』も…☆)元祖がここに…!!◆昔の手描きマンガ原稿は…背景の中の余白に(例えば…学校の掲示板ポスターや,登場人物が勉強中の教科書やノートなど)時々,作者の「近状報告メモ」が書かれてます.(SNSがない時代の話…)また作品も,脇役キャラに「バルタ◯星人」や「ル◯ン」がさりげなく描かれてます(すぐにAI検索できちゃう現代では,できない遊び心…).このマンガのタイトルも,ちょっと少女マンガっぽくない…と感じました.しかしこの近状を読んで当時,作者様が気になっていたらしい「ダース◯イダー」から,おそらく付けたのではないかなぁ…と感じました.◆それにしても前回「クールなあいつ〜」の『ホッカイ◯』といい,今回『サ◯ンパス』といい…思った以上に歴史がある,古い商品だと知ってビックリしました…☆}





◇◇◇マンガの名言(迷言…?)集
〜あのこはラブインベーダー編〜

『女は学問の敵、知性の害虫、色気一秒アホ一生!』……女王のブーケトスを「くっだらない」とは言うものの「割と可愛いし,僕を選ぶあたり『本物』を見る目はあるな」と,満更でもない一平なのだった.


『女と学問、ハカリにかけりゃ学問が重い、男の世界ナノダ!』……今,こんなセリフ言おうものなら大炎上だよぉ〜!いや爆笑されるか…
(^o^;)…ひと昔前までは,大学を出た女性でも25歳くらいまでに結婚して家庭に入る,というのが社会的な女性のライフスタイルでしたからね,こんなセリフなのでしょう.まぁ…一部の男性社会的な職業は今でもこの伝統(…?)は残ってるので,あながち間違ってもないが…◆それにしても…コマが変わるたびに一平の読んでる参考書がコロコロ変わる…一体,何冊持ち歩いてるんだ!?「この参考書が目に入らぬか〜」…って,みんな頭下げて『水戸黄門』風だよ.


『超一流の運痴(運動が全くダメ)、石頭、スーパーウブ、慢性勉疲(勉強で疲労)、さすがクイーン、ユニークな好み、まったくナウいですな(今時の流行を押さえてる)』……メインイベントの司会者君のセリフ.音読したら誤解されそうですが…一平の胃腸が弱い…という意味ではない☆





※未収録なので以下あらすじ.
【…夜中に騒ぐ,一平の様子を見に来た母に「女の子が部屋に…!」と訴えるが猫のミュウがいるだけ….(勉強し過ぎで幻覚でも見たのだろう…)と思いきや,やっぱり未宇は目の前に…!少し前…ミュウは,雨の中で震えていたところを保護した猫だった.助けてくれた一平に,ひとめぼれをしたという未宇.「信じられない…!」と戸惑いつつ,未宇は,にくめない可愛らしい女の子.学校ではカップルなので,一緒にいても全く違和感がないので,一平は勉強に夢中になって紛らわそうとする◆一方…ジョーニアスは,キングの座を拒否してまでアプローチした女の子である未宇が,ガリ勉だけが取り柄の一平に夢中になっているのが面白くない.一平と未宇を引きはなすため,ジョーニアスはT大の兄から借りた『超難問の問題集』を使って,一平に問題の解き方の相談を持ちかける.あまりにムズカシイが(顔だけ取り柄のジョーニアスには負けたくない…!)プライドから一平は問題集を解くことを引き受けてしまう◆そんなことは,つゆ知らず一平の元に削った鉛筆と湿布を差し入れる未宇.しかしジョーニアスが冷やかしに来たと思い込み…一平は怒鳴ってしまう【うるさいなっ!!じゃまなんだよ】.ビックリした未宇は「ごめんね,バイバイ…」と言うと図書館から立ち去ってしまう.小さな声の返事で,ジョーニアスではなく,未宇だったと気づく一平.しかし…あと少しで問題集が解けそうだったので(あとで謝ろう…)と思い,すぐに未宇を引き留めないのだった…泣いている未宇を見つけたジョーニアスが,なぐさめようと近づくが…不機嫌な未宇は,彼が触れる前に顔を引っかいて走り去ってしまうのだった…◆やっと問題を解いた一平.しかし…図書館の外に未宇の姿はないのだった….帰宅して部屋にも未宇は帰ってない…夕飯になっても帰らず,ぼんやりしてた一平は「お酢」を飲んでしまう始末…!(激マズ「お酢」を飲むのは,ギャグ表現です…今時なら健康食品の定番ですけどね~…)夜遅くまで勉強するが,未宇のことが気になって集中できない….夜中だというのに外へ飛び出し未宇を探しに行く.しかし公園にも学校にもいない…(…もう二度と会えないのか…!?)「お前が好きなんだ,猫だってかまわないから…!」しかし未宇の返事はないのだった…落胆して家に戻る一平…すると,なんと玄関前に未宇が…!一平を最後に一目見たくて窓の下で待っていたのだ.こうしてお互いに分かり合ってハッピーエンド,これからも一緒に暮らすことに…☆◆…しかし,ひとつ問題が…一平は母親の部屋でミュウを預かるようにお願いするが,ミュウが『人間の女の子』にもなれることを知らない母からは「昨日まで一緒に寝てたじゃない」と言い,取り合ってもらえない.「一平君,ゆっくり休んでね.『番犬代わり』にもなっちゃうから〜」「みんなわかってな〜い!!」一平の悩みは尽きないのだった…(おわり☆)】


[2026r8/06/16]***
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