- Trinity Blood -3章
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サラダの行方
自分の領域にサラダが入ってきた。
「好き嫌いはいけねえな」
といいながら、珍しくレオンはサラダへと手を伸ばす。
「お前、だから成長しないんじゃないか?」
優しい表情のレオンを見て、幼い少年は少しだけ俯いた。
「責めてる訳じゃないぜ?俺だって昔から野菜は嫌いなんだ」
ちらりと表情を伺う様子でこちらを見る[#da=1#]を見て、レオンは「見りゃ分かるだろ」と言った。
では何故サラダを食べたのか。
標的が誘って来た事を今しがた伝えたから。
サラダは嫌いだ、食べてくれ、と皿を無言で渡した少年は「夜は食べてみます」と掠れた声でそう伝えた。
「トマトは添えろよ?」
「トマトはあまり好きじゃない」
「少し火を通せ、美味いぞ?」
膨れた様な表情で、サラダを食べる事を嫌がる少年に食べ方を工夫する様に説得し始める。
「彩りが大事なんだ。いいか?」
サラダにサンドウィッチから刻みトマトと卵を取り出し、綺麗に配置していく。
「美味く食べるにはこうやって目から楽しむんだ」
そう言ってサラダを[#da=1#]に返す。
「ガルシア、」
「やっぱり俺はサラダは嫌いだからな」
ニッと笑うレオンに、[#da=1#]はため息をつきつつハッキリとサラダの配置を記憶する。
アベルに貰った標的の位置や、保護対象の少女の位置、そして教会に神父として潜り込んでいるアベル自身の位置が印されている。
「やっぱり火を通したいな…」
小さな駄々をこねながらも、サラダは自分の傍に引き寄せる。
「小さい内は好き嫌いすんなよ」と言ってから、レオンは自分の皿に乗っていたサンドウィッチを口に入れた。
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短いですね。
すみませんでした。
やっと間に入れました。
話を繋げるために更に数ページ足します。
ややこしくなって申し訳ありません…っ!
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