- Trinity Blood -2章
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*
ぼんやりと光を帯びた[#da=1#]の首元を眺めながら、レオンは車に揺られていた。トレスの運転で車に乗るのは何度目か。
「ケイトの野郎、俺が乗ったら臭くなるなんて失礼な奴だよな」
退屈はしないが、会話をしたい気分だった。
ケイトが乗車を拒否したのはレオンだけだったが、ケイトと行くべきだった[#da=1#]は「病院には早く戻りたくない」と珍しく渋った為トレスも同行するという条件の下で3人は林道を渡って街へ出た。
まとめてあった荷物を退けて車に乗り込んで、拓けた道を走り始めてから10分程経った頃に出たレオンの言葉がそれだった。
「肯定。卿の体臭は基礎濃度を越えている訳ではない」
「体臭とかいうな!リアル感が出るだろうが!」
「体臭以外。肯定。他に加齢しゅ「だーっ!それ以上は言うな!」
「否定。卿が『体臭』という言葉を嫌がるなら他に何とする?」
頭を抱えて言葉を捜すレオンを隣で見ながら、[#da=1#]は窓の外へ目をやった。
「もっとぼやかせ」
「…」
例える事は結構難しいんだな、と思うと、自然といい言葉が無いかと思考を巡らせていた。
「お前も何か考えろよ!」
全く、幾つなんだかとさえ思う。
「俺はな、気持ちや思考が若いんだ!何時だって新鮮なんだよ!」
子供のような思考でレオンの考えは面白い。外見とは裏腹の知識に、[#da=1#]は興味を持った。
「人を『臭そう』とか、見た目で判断するなんて失礼だろ?なぁ[#da=1#]?」
問い掛けられて素直に「自分は気にならないです」と返せば「ぼやかせって言ってんだろうが!」と、子供のように吠える。
「ガルシア神父。あまり車内で暴れるのは推奨しない」
子供達を乗せた車は、騒がしい内にやがて子を待つ母の御許へ帰り着く。
・・・*
いや…
何度めげそうになったか…
ホント…
なんかもうすみません… 汗