- Trinity Blood -2章
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泣き疲れて眠った[#da=1#]の身体をベッドにそっと寝かせてから、レオンは複雑な面持ちでベッドの端に座った。
「…[#da=3#]…か」
床に視線を落とし、あまり手応えのなかった小さな身体思い出す。
静かになった一室で小さくため息をついて、結局逆療法に頼ってみようかなんて強引な方法に出た事を少し後悔した。
逆療法に頼ったのには、意味はあった。
任務は人気の少ない場所に行く事だけが目的ではないのだ。
例えば異国訪問する際の護衛に付く事も考えられる訳だし、この国での行事でも人と接する機会は今後多く考えられる。
逆療法に頼ってでも彼の苦手とする事に慣らしてやりたいと思ったのは確かだ。
しかし、それだけのリスクとしてここまで大きな事になるとは考えていなかった。
「…泣くなよ…悪気があった訳じゃねぇンだ」
年齢より幼く見える[#da=1#]の寝顔を見つめながら実に痛々しく笑い掛けた。
「嫌いになったか?」
力なく笑ってからそっと髪を撫でる。
そして今日初めて真正面からはっきりと覗き込んだ瞳を思い出し、話し掛ける様に「綺麗じゃねぇか」と言った。
もちろん眠る彼からは返事すら返ってこなかったが、代わりに髪を撫でたレオンの指に僅かに身を捩る。
「そんなに眼を見られるのが怖かったのか?」
この問いにも[#da=1#]は答えず、小さく寝息を立てるだけ。
「ま…聞くのは明日でいいか」
少し考えてから、そういってレオンはそっと立ち上がった。
癖のある髪に手を当ててぼりぼりと頭を搔いてから、音を立てない様に慎重に歩いて行ってソファーに座った。
狭い…というよりレオンが大きいだけなのだろうが、ソファーにごろりと寝転がって天井を見上げる。
視界がぼんやりとし始めた頃、レオンは心の片隅でひそかに気になっていた事をふと思い出した。
「怒ってませんように…」
大の大人が何を言っているんだか。
そんな風に考えながら、レオンはその意識を闇に溶け込ませた。
***
…なんとなく取り返しのつかない事をしてしまった気がする。
こんな強引な手を使わせるなんて!
お前レオンさん好きじゃなかったのか?!とか、書きながら一人でガンガン突っ込んでいました←
私、レオンさんが一番好きな筈なんですが… 笑
。