- Trinity Blood -1章
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記憶が正しければ彼は25、6歳位の兄だった。
対峙すれば、幼い顔立ちの神父より頭一つ分は高い青年。
青年を見て、確信する。
「[#da=1#]…」
街の人を。
友人を。
父を。
母を。
街の中央へ集め。
遺体を積み上げて。
街を焼き、凶器の様な眼差しでこの首を切り裂いた男。
対峙したその少年が憎々し気に吐き出したその名を聞いて、青年は眉を顰めた。
「何故俺の名を…貴様は誰だ?」
見覚えがないという眼差し。
確かにその名を喉奥から低く唸る様に呼んだ。
近くで聞いたレオンは冷静を装いつつ。
しかし驚きが隠せない。
2人の中に異様な沈黙が流れる。
「…[#da=1#]・[#da=2#]」
前髪で器用に隠れたその赫い瞳が、青年を捉えた。
左腕に装着している腕輪の十字架鳴る。
「[#da=1#]…だと?」
鼻で笑う青年。
懐から切っ先の短いナイフを出して。
「おかしいな…それは俺の名だ」
次の瞬間。
少年は首に絲を。
青年は心臓へナイフを突き立てる。
お互いがあと少し動けば
お互いが死ぬ
ナイフを向けられた青年と、僅か0.1ミリにも満たない鋭い絲が巻きつけられた青年。
二人の鋭い殺気が、この場の緊張を更に渦巻いていく。
「何故生きている[#da=3#]?お前は確かに俺が心臓を貫いた筈だ」
「おやこれは…」
長髪の男は、流石に予想して居なかったのか少し驚いた様子だった。
レオンもまた、言葉を失っている。
ただただ、冷静に努める事を心掛けながら。
どちらも相手に凶器を向けたまま
時だけが静かに刻まれていく…
………………‥‥・・・・
…久々の更新で中途半端で終わってしまってすみません(汗
この話、意外と長いですね。
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文章長くならない様に
ここらでちょっと休憩☆
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20210902
加筆修正を行いました。