Thriller
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・・side changmin・・
ユノヒョンは烈火のごとくユチョニヒョンを叱り飛ばして、言い訳など聞く耳も持たなかった。
一緒になって怒っていたジェジュンヒョンがついには「まあまあ」とかばうほどに、怒っていた。
僕は
「……ごめんなさい」
「…………」
僕は、彼女を連れて入った部屋で、無言で床を拭いている。
笑顔で。
彼女の謝罪にも、笑顔で「いいよ」と返した。
だって何を謝っているのか分からない。
ユチョニヒョンが自分の部屋に連れ込んでいた時点で、誰が悪いかなんて分かりきってる。
なのになぜ、なまえは僕に謝るの?
謝らないでほしいのに。
どうしてそれが分からないの?
「……ごめんなさい」
いつまで続けるつもりなんだろうか。
僕はどんどん心が冷えていくのを感じる。
雑巾をバケツに入れて立ち上がった。
「手、洗ってきますね」
そう、笑顔で言うと部屋を出てドアを閉める。
バケツの中身を洗い流しに風呂場に行ったので、ユノヒョンとユチョニヒョンの部屋の前を二回通った。
部屋からはまだ話し声が聞こえていて、ユノヒョンに絞られているのが分かる。
『ほんと、もうしないって…』
『当たり前だろう!?』
『ユノ、声大きいよ!』
ユチョニヒョンの声はもうウンザリだという様子だ。
その様子に何様のつもりだと憤るのすら億劫に感じる。
『ジェジュン、止めるな!弟の彼女にキスするなんて』
『してないって!!』
『してただろう!?』
『してない!する前にユノヒョンが』
『する気だったんじゃないか!!』
『だってなんか不安そうにしてたからつい…』
不安?
不安って、なまえが?
何に…
『あー、まあ分っかるけどお…』
『ジェジュン!…そんな付け込むようなマネ…それでも男か!!』
『ジェジュンは分かるでしょ?あの子さあ、たぶんほんとはチャンミンにもっと』
『うるさい!反省してないのか!!』
ユノヒョンが肝心なところを遮ってまた叱り飛ばし始めた。
ユチョニヒョンの言葉を聞こうと待ち構えた自分に嫌悪を感じて、僕はうるさすぎるそこを離れて部屋に戻った。