Thriller
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・・side changmin・・
時計の針は、さらに5分先に進んでいった。
だけど僕は動けない。
帰ってこないのはなぜ?
迎えに行かなきゃいけないほどの事が起こっているの?
だけど今更そらぞらしく声をかけて呼びになどいけない。
だって僕はなまえの恋人だ。
そしてなまえは僕の恋人だ。
亀裂なんて入りやしない。
ユチョニヒョンに怖気など、感じてはいない。
言い聞かせて時計を見るのをやめた。
気を紛らわせようと携帯を手にする。
運良く入っていたメールを開けた。
送信者:ジェジュンヒョン
題名:Re:
本文:今から帰るけど何かいる?
浮かれた絵文字がところどころに入っていて、返す気が失せた。
30分以上前の着信だし、そろそろ着く頃だろうからと言い訳して閉じる。
とたんに玄関の開く音がして、僕は出迎えに行こうと立ち上がった。
自信を損なわずになまえの様子を確かめる事が出来るからか、心が少し軽くなったのに合わせ、急く足取りで玄関に向かう。
「おかえり、ジェジュンヒョ…あ、ユノヒョンも」
「ただいまチャンミン」
「ただいまあ~…あ?お客さん?」
玄関に揃えられた靴を目ざとく見つけたジェジュンヒョンが僕を見上げた。
「あ、うん…なまえ…」
「ああ、来てるのか」
ユノヒョンが「じゃあ迎えなんていいのに」というような顔を僕に向けて通り過ぎていく。
早く部屋戻ってあげろよ、と促されて、この人はまた痛いところを、と思った。
何も言わない僕の横を二人とも通り過ぎて、それぞれ部屋に入っていく。
ユノヒョンがドアを開けるのを後ろから凝視した。
お願いだから。
お願いだからユノヒョン、驚いたりしないで。
そこに、その部屋に
誰も居ませんように。
でないと僕は
僕のひ弱な自信は
もう