Opposite
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
服を着替え始めてから、僕は気が気じゃなくて何度も前と後ろを間違えた。
裏と表も間違えて何度も着替え直す僕を見て、ジェジュンヒョンとチャンミンがずっと笑っていた。
「なに焦ってんのーお…そっそれ…上に着るやつでっしょお…!」
堪えきれないといった様子で目に涙を溜めながら、僕の脱いだ衣装をたたむジェジュンヒョン。
僕はなんとも言えず、着ようとしていた上着を脱ぎ、シャツを拾ってまた黙々と着替える。
「ジュンス、それ今着てたやつだろう?」
笑い混じりのユノヒョンの言葉にチャンミンが「ギャハハ」とハッキリ発音して笑い転げた。
いつもならうるさい、と言えるのに
僕はどんどん悲しくなって、とうとう着替えるのをやめた。
ぺた、とジェジュンヒョンの前に座り込むのを見て、ジェジュンヒョンが「早く」と着替えるよう促す。
でも僕は首を横に振って言葉にならない焦りを訴えた。
着替えてなんかいられない。
それどころじゃない。
僕は
…僕は
なまえを泣かせてしまったんだ。
視界がにじんで、ボロ、と床に落ちた涙が見えると同時、僕の視界が急に暗くなる。
ジェジュンヒョンが僕の頭から衣装を被せたのだ。
そしてユノヒョンとチャンミンに「メイクさん探してきて」と呼びかけている。
ユノヒョンは「メイクさん?」と立ち上がったようだったけど、チャンミンはまだ笑っているのが聞こえた。
「チャンミンも、ほらあ早くう!たぶんスッタジオに居るからっ」
なんで僕が行かなきゃいけないんですか、とチャンミンは言っていたが、ユノヒョンに連れられて部屋を出て行った。
「…ほらあ…泣かない!なにぃ、なにあったの?」
ジェジュンヒョンが、僕に被せた衣装をそのまま着せながら問いかける。
僕は促されるまま腕を上げたりするけれど、嗚咽ばかりで言葉にならない。
「子供か!!ほら!これはいて!」
「うっ…ヒョン、僕、なまえ、泣かせた…」
痺れをきらして韓国語でおいたてるヒョンに、僕の中でせき止められていた言葉も韓国語になって溢れた。
「またあ!?」
その言葉で、僕の涙はぴた、と止む。
…また?