I spill milk again
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言わなきゃ。
いつまでもこんな顔させてちゃいけない。
俺は自分のクッションにあぐらを組んで、自分の両手を強く握り合わせた。
決心を鈍らせないよう口を開く。
「それ…それは友情だよ。ユノとジェジュンは仲がいいけど…」
「……?」
「二人、付き合ってないよ」
「……え?」
雑誌から顔を上げたなまえの顔は、いまなんて?と言っていた。
俺はもういちど言わなきゃいけないなんて、と折れそうな心を支えて繰り返す。
「ユノとジェジュン、付き合ってないよ」
「………え、そうなの?え…」
じゃあなんでと聞きたげだが、気持ちを抑えようとしているのかもう耳にかかっている髪を綺麗にかけ直した。
やけに一つ一つの動きが目に焼きついてしょうがない。
俺は両手をさらに強く握り合わせて、言葉を紡ぐ。
「俺が、なまえのこと好きってジェジュンにバレちゃって…」
「………」
「なまえもユノ好きなのジェジュンにバレたでしょ?」
「…うん…」
「ジェジュン、たぶん…気を遣ってくれて、俺の応援のつもりで…たぶん、嘘、言った」
「………」
「だから…諦めないでいいよ?」
最後まで言い切ると、は、とため息をついた。
言えた。
これでもう、俺はなまえを諦めないといけない。
ユノを追うことに何の障害もなくなったなまえを応援しないといけない。
なのに
なのにどうして俺はまた
「ユチョン…」
「ごめっ…」
泣いてしまってるんだろう。
諦めが悪くて、ほんとに嫌になる。
「違うの、ユチョン、あの…」
「ごめん、応援っしてるからっ…」
「違うの、いいの、いいから聞いて?」
「………」
「ユチョン、あの…信じられないかもしれないんだけど…」
「…な、に」
「あたし…」
俺はなまえの言葉を待つ間、期待と不安で心臓が嫌というほど縮んでいくのを感じた。