I spill milk again
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準備を終えた。
そう思った俺は口を開いた。
「なまえは、ユノとジェジュンが付き合ってる方がいいんだって」
俺の台詞を聞いて、ちょっと、となまえが肩を叩くのを受け止め、そのまま手を握った。
ジェジュンがワオ、と呟いたのが背中から聞こえる。
やけに嬉しそうだ。
「だから、俺、諦めないでいいよね?」
「え、え、…」
「なまえ、ユノが好きなわけじゃないって言ったでしょ。ユノとジェジュンが」
「ちょっちょっ、ユチョ、」
言わないで、と顔が訴えているのを分かっていて俺は無視する。
「ユノとジェジュンが恋人みたいな方がいいって言ったでしょ」
「ユ、チョン〜、…っ」
「違う?」
違わないけど、と周りのみんなを見るなまえの表情は居心地が悪そうだ。
可哀想だと思うけど、半年も我慢してきたんだ。
やっとなんの障害も無くはっきり言えるんだ。
もう止められそうにない。
「好きだよ、なまえ」
「〜っこ、こんな、あたしみたいなの…やめ」
「やめないよ。俺のこと嫌い?俺は変でもなまえが好き」
ジェジュンが嬉しそうに笑いをこらえながら、ユノの肩だか背中だかを叩いているのだろう音が聞こえる。
それでも俺は返事を聞くまでなまえから視線をはずすつもりはなかった。
なまえの向こうではドアから顔を出したジュンスとチャンミンが顔を見合わせている。
「あた、あたしは…あたしみたいなのに、ユチョンはもったいないって…」
「俺はいいって言ってるじゃん。一週間ずっと悩んでたでしょ?答え、聞かせてよ…」
「み、みんな聞いてるから…」
「みんなの前でフるのはできない?」
「フろうとなんか思ってな…」
あ、となまえが口をつぐんだ。
その口を塞ぎたかったのだろう手は俺が握っているので上がってこない。
表情を隠せず、バツが悪そうに俯くなまえを見て、俺が用意した言葉。
「じゃあ付き合うってことじゃーん!!!!!」
それはジェジュンに奪われた。
さすが、ユノとは違う意味でKYな最年長。
でも話がここにたどり着くまで待っててくれただけ、今日のところはましかもしれない。
俺は握った手を少し揺らして、上を向くようなまえに呼びかける。
ジェジュンの言葉に真っ赤なままのなまえは顔を横に振って、いうことを聞いてくれない。
仕方なく俺は手を離して、よしよしとなまえの頭を抱き寄せた。
「やっだー!やらしーい!」
やらしいのはその手に持った本だとジェジュンに言いながら振り返る。
一部始終を見ていたユノとジェジュンは嬉しそうだ。
正面を向くとジュンスがチャンミンの肩を揺すって大興奮している。
チャンミンは痛いです、といつもどおりの顔でジュンスを押しのけていた。