I spill milk again
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
帰ってきたなまえは顔を真っ赤にしていた。
そして俺の前のクッションにもう一度座ると、正反対に青ざめた顔の俺を気にも留めずこう言った。
「ほんとに付き合ってないの?ユノとジェジュン!」
その顔は「付き合っててほしい」と言っている。
なんて素直な表情。
その素直さにいまだときめきを覚えて止まない俺は重症だ。
「付き合ってないよ…」
「でもねでもね」
「ねえ、ほんとに?ほんとにユノはもういいの?」
「うん」
うわあ潔い返事。
ほんとにどうでもいいらしい。
「ごめんね、でもほんとに、二人が仲いい方がなんか嬉しくて…き、気持ち悪いかな、やっぱり…」
申し訳なさそうに言う顔がほんとにシュンとしてる。
思ってることが表情に出るところを俺が好きだってことに変わりは無い。
「ううん、そんな風に思ってないよ」
ほっとしてる顔だ。
友達やめるって言われたらどうしようかと思った。
そう俺に告げた表情がさっきのように緩む。
友達やめるどころか、まだこんなに好きな俺に言うことじゃないよ。
俺は真っ赤な顔に手を伸ばしたい衝動を抑えて言った。
「真っ赤だね?なんかあったの?」
「あ、そう、あの、トイレ行く時、なんか声聞こえて、たぶんユノとジェジュン…」
「なに?」
「…………愛してる、とか…言って…なんか、俺も、とか聞こえて…」
「はああ?」
そんな会話あり得ない。
ジェジュン…また前みたいに小芝居やろうとしてるんじゃないだろうか。
俺は立ち上がって部屋を出た。
もうハッキリさせるべきだ。なまえにも付いてくるよう促す。
何もかもハッキリさせて、誰にも邪魔されず、俺は清清しい気持ちでなまえとの関係を決めてしまいたい。
俺にとってはなまえの趣味がどんなだって構わない。
なまえが他の男を見ていないなら、俺は諦めないでいいんだ。
なまえにとっての男が俺一人でありさえすればいいんだ。
俺はもう一度告白する準備を心の中で始めた。