ツンデレ
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降りたところになまえはおらず、バスが独特の匂いを大量に吐き出しながら走っていった。
既に薄暗い歩道、人気が無いのは分かるがサングラスではよく見えない。
はずしてバスの進行方向を見る。
薄暗い歩道の上になまえを見つけた。
「なまえ!」
ようやく生身のなまえに声をかけた。
「………」
返事はない。
早歩きのなまえを追って少し駆け足になる。
なまえの横まで追いついた。
「なまえ?」
隣に寄り添って、数十センチ下のなまえを伺う。
これじゃまるで強引なナンパだ。
けれどなまえはちっとも目もくれない。
スタスタと可愛い音を立ててまっすぐ歩いていくなまえの横にぴったり寄り添って歩いていく。
なまえがどんなに急いで歩いても、僕の足の方が長いので…悪いけど余裕だ。
「……離れて、歩かなきゃ、だめ…っ」
少し息を切らしながらなまえが小さな声で僕に呟く。
「どうしてデスか?」
余裕で返した。
「人、はあ、見るで、しょっ…」
息切れが激しくなって、声も少し大きくなる。
いじめているような気になってきたので、僕はなまえの前に回って進行を防いだ。
なまえを立ち止まらせる。
「なまえ?人なんていないデショ?」
周りに人気は無い。
何より道が薄暗い。
僕を見上げるなまえが、息を乱したまま周りを見回す。
ホっとしたのか、ハア、とため息をついてガードレールに腰掛けた。