ツンデレ
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時間帯もあってバスは込んでいなかった。
一番後ろの4人席、その一番端奥に陣取ると、続々並んでいた制服が乗り込む。
他の席に座っていくのを3〜4人見送った後になまえも乗り込んできた。
なまえは僕と同じ席に来たが、一瞥もくれず逆端に座った。
間に2人分席が空く。
なまえの後ろの2人は僕をジロジロ見てニヤつきながら、キャッキャキャッキャと女子特有の話し声とともに前方の二人席へ進んでいった。
とりあえず、ホっとしてなまえを見ると、なまえもホっとしていた。
嬉しくなって喋りかけようと思ったけれど、なまえがツン、とそっぽを向いてしまう。
そして携帯をすごい速さでいじって、すぐ閉じた。
同時に僕の携帯が震える。
すごい速さだ。
これが女子高生の底力か。
送信者:なまえ
題名:Re:Re:Re:
本文:返信いいから。あたしと喋っちゃだめだよ。
携帯を見るとまた冷たい内容だった。
人前だから…
ツンデレだもんなあ。
分かってはいても、寂しくなって横を見る。
なまえの横顔。
表情は険を含んで、ピリピリしてるのが伝わってくる。
初めて会った時、7階に誘った僕に見せた顔と似てる。
あの時はまだ敬語で、何話しても申し訳なさそうな笑顔で可愛かったなあ。
僕は今だって同じ目で、いやそれ以上に甘い目で、なまえを見つめてるのに。
なまえはどうして冷たくなったの?
ツンデレだから?
僕ははばかりもせずなまえを見つめた。