ツンデレ
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『もしもしジュンス…』
「んっ?どしたの?なまえ」
『なにしてんの…』
「え、なまえを迎えに…」
『ダメって言ったでしょ』
「でもちゃんと前より遠くのバス停だよ?」
『そこ単なる反対車線だから!!同じ停留所なの!「○○高校前」って書いてあんでしょ!』
「しー!バレちゃいマスよ!なまえ!」
『どの口が言ってんだ!』
バス停に甲高い通話音が響いて、僕はまた電話を切られてしまった。
バス停に立って車線ごしに校門を見るけれど、暗い上にチラホラ同じ制服ばかり歩いていてなまえが見つけられない。
せっかく2週も続けて会えるのにな。
それにしてもなまえは最近口が悪い。
付き合い始めてから急に冷たくなった気もする。
…ブブブ
携帯が鳴った。
メールだ。
送信者:なまえ
題名:無題
本文:今からバス乗ってお母さんのとこ行くから、7階で待ち合わせしよ。
ジュンスは早く列離れて。目立ってるから。
あたしの後ろの女子、ジュンスって気づいてないけど前の人浮いてるとか話してる。
顔を上げると、いつの間にか僕の後ろに5〜6人の同じ制服が並んでいる。
黒い制服の中、確かに僕の白いジャケットは輝いている。
カリスマだから仕方ない。
僕の後ろに連なる黒い制服の中、後ろから3番目になまえを見つけた。
でもこっちを見てもくれない。
むしろなまえの後ろの2人がこっちを見ている。
僕がもたもた返信を打っているとまたメールが来た。
さっき来たところなのに、すごい速さだ。
これが女子高生の底力か。
送信者:なまえ
題名:無題
本文:あたしの後ろの2人めっちゃ怪しんでるよ。
ていうかこんな暗い時間帯にサングラスって!
早く列離れないとやばいよ。ほんとに目立ってるよ。
タクシーの停留所、この先の駅前にあるでしょ。
それにまたもたもた返信を打っていると、とうとうバスが来てしまった。
列の一番前に居る僕はオロオロしながらも流れのまま乗ってしまう。
慌ててなまえの方を見たけれど、なまえはうなだれてため息をついていた。
メール苦手だよ><
そう、返信できたところだったのに。