ツンデレ
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オバサンが降りてくるまでに
なまえが受験生だということ。
弟が二人いて、いつもうるさいこと。
母親も騒がしいこと。(これは聞かなくても知っていた)
父親が他界して、母親が父親のようになったこと。
同時に自分が母親のようになったこと。(だから似てるのか?)
学校も家もここから近いこと。
なんだかいろいろと知ってしまった。
そして何度となくなまえが「ほんとすいませんなんか」と言うのが、顔以上にオバサンそっくりで笑ってしまった。
オバサンが来たのは僕の予想より早く、20分しないうちだった。
これが掃除のオバサンの底力か。
ちょっとだけ、底力を呪った。
とはいえ、オバサンにはやり手で居てもらわなければ困る。
なにしろオバサンがこのビルからクビにされたら、僕となまえの接点が無くなってしまうのだ。
それは寂しい、という程度にならこの時既に思っていた。
仕事帰りのオバサンを誘ってなまえと3人で食事に行ったりするうち
1ヶ月と経たないでなまえに恋愛感情を抱くことになるとは。
ツンデレにハマる日本人の男性が(秋葉なんとかという特定の地域で)多いときくが、そういうことなんだろうか。
甘い牛乳をすすりながらなまえとオバサンを見送る僕には予想し得なかった。
今では僕もその秋葉なんとかに住んだほうがいいんじゃないかと思うくらいなのに。