プログレ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ちょっいいって、今日は私作るってえ!」
「も、うるっさぁい、なまえつっくるより、自分つっくる方がうまいじゃあん」
「う…そ、う、だけど…」
「でっしょお、じゃあ どいってえ、おれやるからあ、なまえはあ、あっち行ってて」
…はい、ぐさっときたー。
日本語が不自由だから直接表現になりがちなんだとは分かってるけど
そこまでハッキリ言うことないのに。
料理は確かにジェジュンの方がうまいと思う。
私の和食よりジェジュンの韓国料理の方が美味しいし
どうかしたら、和食も私よりうまく作れるようになっちゃいそうな気さえする。
だとしても…
なんか、私の役割ってじゃあ、なんなのかな、なんて。
キッチンを上目に眺める位置にある、リビングのソファからじゃ
どうしても
妬むような視線になってしまう。
・・・・・・・・
プログレ
・・・・・・・・
粗相をしない自信の表れなのか
よっぽどお気に入りの服で無い限りエプロンを付けないジェジュンの背中は
このソファから見ると、とても広くてしなやかだ。
頭の中で工程がしっかりできてるのであろう、迷いの無い動き。
左右に動くたびねじれる腰は 男にしては、そうとう細くて
そこにさえ、私は嫉妬してしまう。
…そりゃあ もちろん
あの腰だって、あの機敏な手だって、味見をする唇だって
一応、恋人の立ち位置である私が、自由にできる瞬間はあるのだけど…
「…………はあ…」
なんて考えていたら数々の夜に残した悩ましい記憶が蘇るくらい。
それはもう、思うまま 自由にしてきたのだけど。
そういう記憶の中でさえ
ジェジュンという人は嫉妬を集めるに足る美しさだったりするので…
料理の腕も
美貌も
絶対勝てない、なんて思わせる自分の彼氏に
私は 羨望と嫉妬と、劣等感を 覚えずにはいられない。
…ああ。
不毛。
1/4ページ