loneliness
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息とも声ともつかない音を喉で鳴らして、彼女が自ら口を塞ぐ。
そんなの、いじめてくださいって言ってるようなもんだ。
ゆっくりキスしてゆっくり緊張を解いて、思う様いじめてやろう。
今晩限りでバイバイする体なんだ。
お互いたっぷり味を確かめなきゃ損だ。
あー、と口を開けて下から唇にかぶりついた。
さっきまで「歌うまいね」なんて笑ってたと思えない唇の形をしてる。
でも柔らかさは笑顔と一緒だ。
何度も内側の柔らかい部分をぶつけて吸った。
当然のように手を滑らせて、下から胸を持ち上げる。
そのたび、2人の間の漏れる息は熱くなった。
なのに
どうしておれの頭はこんなに冷めてるんだろう。
こんなに体は熱くなってて
どうかしたらすぐホテルに連れ込んじゃいたいくらいだっていうのに
どうしておれの頭は こんな風にバカな女の子を傷つけていてさえ こんなにも
「ユチョン」
「え」
そんな
一瞬の気の迷いみたいな数秒を見抜かれたのか
こんなタイミングで まさか
「ユチョン…寂しいだけなら、やめてほしい」
寂しい
なんて
そんな言葉を出すなよ
そんなとろけた目で
どうせ「そんなんじゃない、好きだ」って、そう言ってほしいだけのくせに
続きを
今すぐにだってして欲しいくせに
掴んだ胸を、こんなに 弾ませてるくせに
「…寂しいの、分かったから…私に、うつさないでよ」
泣くつもりだってないくせに
潤んでるのは、感じてるからだ。
そこまでおれに見抜かれてるくせに
なんで
「…………ごめん」
ほら
手を止めたおれに、そんな、残念そうな、乞うような眼差しを向けるくせに
どうして
どうして、おれは
彼女より 誰より こんなに
寂しい。