「ユチョンお疲れ様、遅かったね」

「えっ？う、うん…」




うわ、すっげーーーーーーーーふつー。

今おれ、この子の手にキスしてたよな？
それ、ユチョンに見られたよな？
なのに

お疲れ様ー遅かったねーって

そんな台詞のチョイスあんの？
まじなの？
すっごい笑顔だし
え、きもちいい顔してるって絶対とか思ったおれの想像って単なる思い込み？
まじで？
ユチョンびびってんじゃん。
う、うん、ってなってんじゃん。


「けっこう呑んだ？」

「うん、ジェジュンがすごい呑んだよ。私途中から面白くなっちゃってずっと見てた」

「なんで、なまえ止めてよー。連れて帰るのおれじゃーん」

「うん、だからいいかなーってははは嘘、あは拗ねた？ユチョンふふふ」

「ひどいなーもー」




…なんだ




…なーんだ。




「あっジェジュン？」

「危ない、ちょ、何してんすかージェジューン」

「…いーよー…おれ帰る、帰れるー」

「危ない危ない、ユチョン支えてあげないと」

「ちょ、座ってジェジュン」

「帰れるぅー。二人、でぇと、して、おれ、帰るのぉー」







なんだそれ

とか

酔っ払い黙れ

とか

なんか散々ユチョンに言われたけど
最後までなまえがユチョンに一緒に帰るよう促してたけど
ユチョンも帰ろうとしてたけど

チャンミンが迎えに来てくれるって言ったら二人ともすっと引き下がった。

もちろん、チャンミンへは二人の目の前で連絡させられた。