Hold me tight.
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「……ふーん?」
「…………」
「いつ?」
「……まだ、決めてない」
「どこに?」
「それも…まだ」
「…ふーん」
メジャーを置いて、また後ろへと去っていった。
質問が短くなったのは怒っているからだろうか。
そういえば彼が怒ったところはあまり見た事が無い。
横柄ではあるが、そういう意味では心が広い人なのかもしれない。
お茶で機嫌を直してもらおう。
「…あー…これで終わりか。捨てなきゃ」
手に取ったお茶の缶を開けるとちょうど最後になりそうな量だった。
ざら、とそれをあけてしまって、缶をゴミ箱に捨てる。
気に入っていたから、新居にも持って行くつもりだったのに。
「あーあ…」
独り言を湯気に邪魔されながら、カップにお茶を注ぐ。
「…わ!」
カップを一つ持って振り返ると、いつの間にか背後にチャンミンが居た。
190cm。
至近距離では顔も見られない。
見上げにくい位置まで詰めていたチャンミンが呟く。
「置いていくんですか?」
「置いて…?」
今の経緯を見られていたのか。
それにしても近い。
「っていうか、捨てて、いくけど」
「…ふーん」
「はい。お茶」
「いりません」
「…なにそれ。入れろって言ったりいらないって言った り…っ!?」
近い。
でかい。
痛い。
…苦しい。