ころがる林檎
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「だめ!って…!」
「……なんで…だよ、もー…」
「…テキスト…」
「後でって言ってんじゃあん!なんで!?なあ、ちゃんとおれ見てよ!嘘言ってないよ!」
「見てるよ…ねえ、なんで?後でも先でも一緒だよ、信じてって言うなら信じられるようにしてくれたら…」
「無理、もお合わせらんない。別れよ」
「またすぐそんな…」
「…無理。やだ。別れたくない。ごめん。嘘。ごめん」
「ジェジュン…」
「お願いなまえ、ちょっとだけこうさせて」
こうして私を抱きしめる時は、ジェジュンはもう何もしない。
ジェジュンも未来までの遠さに怯えているのだ。
不安定だから、タバコもやめられないし逃避に抵抗できない。
それは分かっている。
だから別れるという言葉に頷けない。
私の傷を癒してくれたジェジュンを、見捨てるなんてできるわけがない。
きっとあの夜と同じで、ジェジュンの求める力が強くなればまた押し切られてしまうだろう。
どうしてあの夜はあんなに強く私を求めたんだろうか。
…私が応えた理由が諦めだと、それだけはきっと、ジェジュンには知られてはならない。
チャンミンの時とは違う不思議な感覚が、私をジェジュンに繋ぎとめている。
初めての恋と違って、二度目の恋は終わってから恋だと思うのだろうか。
嫌悪感から転じたジェジュンへの想いは、今もまだ私の中で居場所を定めていない。