ころがる林檎
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急いで履いた靴のかかとをきれいに入れなおした。
走り出す準備はできていた。
「今日も、出かけるんですか?」
「…うん、ごめんね、なんのお構いも…」
「…ジェジュン先輩、ですか?」
「…あ、はは…あいつ、ほんっとおしゃべり、はは、ごめんねバカな弟任せて、じゃ…」
一方的に会話を終わらせ、靴を鳴らして加速した。
門柱とチャンミンとの間をすり抜ける。
「あの」
「……いってきます」
「なまえ先輩、」
「急いでるから、ごめん」
「…待っ…、い……ください…」
待っていてください
そう聞こえた。
待って、とか待ってる、じゃなく、待っていて、と。
走りながらでは思考がまとまらない。
でも駅について立ち止まってみても、背中に負わされたチャンミンの言葉の意味は とうとう分からなかった。