ころがる林檎
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「…おお、あーおは…なにもー行くの」
「うん…ジェジュンが早く来てって」
「……まだ9時じゃん」
「……いってきます」
起こさないようにと歩いたつもりだったのに、偶然起きてきたユチョンがドアを開けた。
その部屋の前を足早に通り過ぎ、階段を一段降りる。
「あ、なー…なまえ」
「よびすてすんな」
「ごめん」
「、…は?なに、いまさら…キモい」
「名前じゃねー」
見上げるとユチョンがTシャツの中をバリバリかきながら、よそを見て呟く。
早く行かなきゃいけないのに。
「あのー…僕、勘違いしてたみたいで…すんませーん…」
「寝ぼけてんの?」
「いや、あの…ポイ捨て、とか言って…」
「…………ああ……ほんと何、いまさら…」
「…きのー、さー…チャンミンに怒られて…」
「…………」
チャンミンが
私のために?
「チャンミンあんな尻軽女のどこよかったわけーって言ったら…自分が悪いんだっつって…事実と違うことでおまえを責めんなって、言われて…」
「………」
「ちょっと、まじ、怖かったわーチャンミン…」
「…ふーん…いってきます」
ユチョンが上から「話聞けよ」と大きな声を出している。
私は逃げ切るのに必死だった。
知らぬ間にチャンミンは私を守ってくれる。
もう恋人でもない私を。
いいのに。
責められたって文句は言えない
私はワガママで
なのに、そんな私を、彼はまだ、優しく包んで…
ああ、早く逃げなきゃ
逃げ場所に
ジェジュンの家に
でないと私はまた、自分勝手に ワガママになって…
…早く、この扉を開けて、外に出て
「…!」
「…おはようございます」
「お、はよ…」
逃げなきゃ いけない。
チャンミンの優しさに、つかまりたいと思う前に。