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「…………」
「……うん。…まあ、いいでしょう」
…驚くほど、ドキドキした。
ああ、世の中の女子ってこんな感じでドキドキするもんなんだろうか。
私のは、なんか、どっちかっていうと…
処刑の判決を待つ、戦慄に近い感覚だけれど。
「…うん」
「…あ、え。あの」
「…………」
二度目の『うん』以降、無言のままでチョコがつままれ、どんどん運ばれていく。
いやいいんだけど。
いいんだけど、私だって同じだけの時間、何も食べずに…
「…………」
「あの、一個、残…」
「あん?」
「あ、すいません」
決死の覚悟で進言したが、片眉を動かされただけで恐ろしさのあまりひっこめてしまった。
そして、最後の一つも、そのままチャンミンの口におさまる。
…いいんだ。
私にはエリンギの盆地がある。
モグモグ口を動かすチャンミンに背を向け、空になった皿を流しに置いて冷蔵庫を開けた。
詰め込んだ材料の残りをかき分け、エリンギの盆地を探す。
「…なまえさんお腹すいてるんですか?」
「すいてますよ」
「これまあまあおいしいですよ」
「そうですか」
「市販品よりはたぶん」
「はいはいどうも」
「………何探してますか…」
「エリンギの盆地。…あ、あったあっ……わ?ちょっと」
「おすそわけ」
エリンギの盆地を持った手が、チャンミンに奪われる。
「いや、あげな…っ…!?」
これまで渡してなるものかと両手に握った。