signal in the square
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「ねー、酔っ払ってたんですよね」
ベッドの脇に荷物を置き、脱いだジャケットをハンガーにかけながら、わざと冷めた敬語で言った。
「んー?」
その様子を見上げながらも、ジェジュンの返事は相変わらず眠たい。
「だからうちに泊めてあげなきゃいけなくなったんですよね?」
構わず言葉をねじ込みながらジャケットに消臭スプレーを振る。
「んー…ごめんなしゃい…」
謝ってはいるが、この雰囲気の中でも当然のようにジャケットを脱いで私に手渡すジェジュンは、やはり厚かましい。
「許しません」
「あー…怒てるぅー…」
「脱いで」
「んーん、こっちはスプレーいらな…」
「脱いで」
二度目の発言の数秒後。大きな目が、ぱ、っと開いた。
「脱いで」
「…えっ…え、やだ…」
「わかった、じゃあ脱がせるから」
「えっだめっだめーっやっ!!」
やっぱり女の子もかもしれない、と反応を見て思ったけれど、抵抗されてそれなりに手こずったのでやっぱり男だったようだ。
酔っていたからか筋肉のわりにはそれほど時間もかからず、その考えが正しかったことを知る。
あらわになった、ジェジュンの背中。
そこは全体が上気していて、表面には様々なタッチで模様や文字が描かれている。
落書きでもされたの?と聞いてやりたいような背中だと一瞬思ったけれど、よくよく見ると彼の体の形とあいまって なんともいえない色気がある。
腕も肩も固いパーツで構成されて、筋肉の溝がとても繊細で。
背中も、滑らかなラインで肌を細かく分ける陰影が「男の体だ」と主張している。
「はじゅかしー……」
酔った体で暴れたせいか、抵抗する気力ももう無いらしい。
ジェジュンは私に背中を向けたままで枕を抱いてくず折れ、顔を隠して恥ずかしがっている。
ほんとうにもう眠いんだろう、言葉の終わりが甘くほどけた。