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夢小説設定
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「…なまえ…」
「、んっ?」
「…お茶、入りましたか…」
「え、あ、あ?」
「入ってないんですよね…」
寝てましたもんね、とチャンミンが言う。
さっきまでと違う明るい髪の色。そして眼鏡。
部屋の様子も寝室ではなくキッチンに変わって…
枕にした私の腕と、覗き込むチャンミンの間には
冷え切った、二客のカップ。
「…あ、あ〜ごめんっ」
いつの間にか寝入っていたことに気付いて、慌てて起き上がった私をチャンミンが座らせた。
「寝ぼけてるでしょ。ヤケドしますから、僕がやります」
チャンミンの言うとおり少し寝ぼけた頭で、眼鏡を外す彼を見つめた。
今まで見ていた夢の中のチャンミンじゃない。
現実の、たくましいチャンミンの手だ。
夢の中と比べてもやっぱり成長している。
なぜだか無性に甘えたくなって、座ったまま両手を伸ばした。
「なんですか?」
「こう…ハグ…的なものをお願いします」
「………」
無言の後、もうちょっと可愛いおねだりできないんですか、と鼻で笑われた。
ハグはしてもらえず、冷めてしまったヤカンをチャンミンがもう一度火にかける。
「あ、ねえ、できた?詞」
「まあほとんどできたですけどー…お茶はできてないんですよね?」
「…すいません」
見せてもくれないようだ。
初めて家に来た日から比べてもやっぱり彼は感情を言葉にしないし、何より意地が悪くなったと思う。
だいたいの要求に対して素直にうんとは言わない。
あの頃のように「ミルクあっためて」と言っても今はきっとしてくれないだろう。