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夢小説設定
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信号がゆっくりと青になる。
目的地をようやく決めたおれはハンドルを大きく切って、真夜中をまた走り出した。
「ねえ、ジェジュン」
「…うん?」
「…歌って、これ…」
「……うん」
ああ ああ
君は
もうおれを忘れた?
君は
寝る前に泣いたりするの?
電話が鳴るたび、おれの名前を祈ったりする?
狂ってる
分かってる
寂しさは
言葉を失うほど
君がいなくなってから
「…っ……っ」
おれのささやかな歌声でも消えてしまうくらい、小さななまえの泣き声。
彼女が握り締めた携帯は光らない。
窓の外は真っ暗で
おれたちの目の前の道も真っ暗で
おれはただ
歌うしかできなくて
分かってる
分かってるんだ
なまえ
忘れてなんかいないんだ。
なまえ
思い出してるんだろう。
なまえ
そうやって待っているんだ
泣きながら
君もまた
おれじゃない、誰かを